改ざん問題、今度のKYBってどんな会社?

定期的にニュースに出るように
なってきた、データ改ざん問題。

今回の主役は、KBY。
2015年の社名変更前の会社名は、
カヤバ工業。

さて、何を作っててどんな会社か、
少し覗いてみよう。

何を作ってる会社?

まぁ、簡単に言うと
「油圧機器」を作っている
製造会社。

製造会社は理解出来ると思うので、
今日はこの「油圧」を見てみる。

日頃の生活でも「油圧」を耳に
することは比較的ある。

例えば、タイヤ交換などのときに
使われる、油圧ジャッキ。

小さい力で大きな力を作り出す、
なんとも魔法のような道具。

油圧とはまさにそのようなもので、
生活の中でもちょくちょく使われている。

その仕組みを、出来るだけ簡単に
解説してみよう。

文字の通り「油」の「圧」力を
利用したもの。

油は、体積そのものは圧縮されず、
同じ体積を維持する。

この性質を利用し、硬い容器に
油を満タンに入れて、蓋をする。

そして、ある一点から力を加えると、
容器全体に均等に力(圧力)が
加わる。

まぁ、仕組みはおいておきましょうか・・・
そして、メリット・デメリットも。

油圧のメリット・デメリット

小さな力で大きな力を生み出す。
同じ仕組みで、別に油じゃなくても
実現する。

例えば、「空圧」。
空気の圧力を利用するもの。

その他、「水圧」や「大気圧」
などの言葉も存在する。

その中でも油圧が優れている点が
あるので、市場に出回り、数多くの
場面で利用されている。

メリットは、より大きな力を
作り出すことが出来る点。

そして、振動などに強い。
さらに、耐久性もある。

ただし、デメリットも。
まずは、高価なこと。

金額面で考えると、空圧や
水圧を利用する方が安価。

そして、油なだけに、引火性も抜群。
そうなれば、安全度合いは下がる。

いつくかのメリット・デメリットが
存在するが、人類は昔から、小さな
力で大きな力を生み出してきた。

それが製品化され、様々な産業に
取り入れられることで、油圧の
機械や部品は広く使われるようになった。

この油圧を利用した機械や部品を
製造販売する企業の代表格が、
このKYB。

企業の規模など

油圧業界の中ではトップの企業。
売上高は4000億円程度。

世界中で商売をしている企業で、
グローバル企業といえる。

従業員数はグループ企業も入れると
1万5千人と、巨大企業。

油圧の中でも建機の油圧部品が強く、
世界でのシェアは1位。

その他、車の油圧部品も強い。
衝撃緩衝器、いわゆるシリンダー
などの部品を作っている。

売上や利益も、ここ近年では
順調に推移しており、将来が
有望視されていた企業だった。

ところがここへきてデータ改ざんの
発表があった。

発表の経緯はさておき、
この不祥事によって株価は急落。

5,000円程度だった株価は、
急落が続いて約半分くらいまで
下げている。

不祥事の発表がなければ
順調に推移していた企業なだけに、
とてももったいない。

逆に言えば、この不祥事を
なんとか乗り切れば、その後の
業績回復は期待できる。

しかし、今回の不祥事で失ったのは、
売上や利益だけでなく社会的信用も。

業績に多大な影響を与えると判断した
投資家が売り急ぐくらい。

さて、こんな銘柄ではあるが、
安くなっているのは事実なので、
ここで仕込む人もいるだろう。

投資対象としては、どうなのか。
もちろん、自己責任で。

 

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