「ヘリコプターマネー」という言葉を知ってる?

大規模な台風被害も出揃い、
今からその被害が徐々に公表される。

様々な影響が予想される中、
ヘリコプターマネーという
言葉が出てきたが、知ってる?

金融の専門用語

実は、金融の世界では
意外と有名な言葉だったりする。

金融というか、国が行う
金融施策のひとつ。

ヘリコプター・マネーは、その名の
通りヘリコプター(上空)から
お金をばら撒く施策のことを指す。

もっと分かりやすく言えば、
国民に直接的にお金をばら撒く。

国民は、返さなくてもいいお金が
手元に入るので、それを使って
消費することで、経済を活性化させる
という意図がある施策。

日銀が国と連携しての
経済活性化策というワケ。

だが、この施策はあまり歓迎
されることではない。

なぜなら、市中にお金がばらまかれる
ことで、お金の価値が下がることに
つながるからだ。

今まで、例えば1万円を稼ぐのに
1日の労働が必要だったとする。

お金がばら撒かれる金額にもよるが、
例えば1日に1000円がばら撒かれた
とする。

今までは、10万円を稼ごうと思ったら
10日間の労働が必要だった。

ところが、1日1000円のお金が
ばら撒かれることで、10万円を
稼ぐのに9日間で済むことになる。

今までよりも簡単にお金が
手に入ることになる。

そして、物価もそれに応じて
上昇することになる。

今までは100円だった缶ジュースが、
みんなお金を持ってるし、という
理由で110円に引き上げられたりする。

いわゆる、インフレ。
これが引き起こされることになる。

なぜ今注目される?

では、そんな諸刃の剣のような
金融施策が、どうして注目されるのか。

それは、それだけ切羽詰まった
状況だから、ということだ。

もともと、日本という国に
お金を出している日銀。

国債という国の借金を日銀が
買うことで、国は資金を手元に
作ることが出来ている。

国債は、償還期限というものが
決まっており、10年国債なら
10年後にお金を返済することが必要。

だが、10年経って返済期限が
くるとわかれば、国は新たに
国債を発行し、日銀に買ってもらう
ことで資金を作り、返済に充てる。

いわゆる自転車操業なのだが、
これは今まで行われてきた
ことで、いたって普通のこと。

これを永遠に続けることで、
日本という国は実質的に
借金を返済しなくて済む。

この仕組みを毎回繰り返す
ことで、日本の借金は徐々に
膨れ上がり、現在に至るわけだ。

借金が膨れ上がるが、日本が
潰れることはない。

なぜなら、日本は自分で紙幣を
発行出来るので、紙幣を刷って
返済資金を作ることが可能だからだ。

ヘリコプターマネーは可能?

上述したとおり、国はどれだけ
借金を負っても返済が可能。

なので、国債をどんどん発行し、
お金を公共事業などに使うことが
出来る。

市中に仕事を出せば、企業が潤い、
従業員が潤い、消費が活発化して
経済全体が活性化する。

それを、企業を介さずに直接的に
国民の所得にするのがヘリコプター
マネーと呼ばれる手法。

そう、今までやっていることと
本質的には変わらない。

だが、そうしないのは
日本の残念な国民性にあった。

日本人は、貯蓄大好きな人種。
それは、企業も変わらない。

国がどれだけお金を市中に
ばらまいても、企業や国民は
消費には回さず、貯蓄に回す。

なので、経済の活性化には
つながらず、意味のない施策に
なってしまう。

それでもこのような施策が
話に上がってくるのは、それだけ
消費が活発化していないからだ。

企業はもちろん、個人も将来の
不安に備えて貯蓄したいと
考える人は多い。

将来不安を払拭できれば
消費に回るのだろうが、それが
出来ない状況。

それでも何か手を打たないと
いけない状況なのは、アメリカの
事情が関係するのだが、まぁ
難しくなってくるのでこの話は
また今度に。

とにかく、ヘリコプター・マネー、
ヘリマネという言葉を知っておこう。

ヘリマネという省略後で話が
出来るようになれば、ちょっとした
経済人のように見られるから。

まぁ、あくまで自己満足の世界だが。
投資をする上では、知っておいて
損はない知識だろう。

 

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