基礎:円安と円高で得する会社を知っておこう。ユニクロ、トヨタ、ディズニーランド。儲かるのはどの会社?

おさらい:円安と円高とは

前回のクラスでは、
円安と円高の違いについて学習しました。

おさらいすると、円安と円高とは

  1. 1ドルの価値が下がると、円高ドル安になる。
  2. 1ドルの価値が上がると、円安ドル高になる。
  3. 少しの円でドルをいっぱいゲット!円高ドル安の時は海外旅行がオススメ。
  4. 少しのドルで円をいっぱいゲット!円安ドル高の時は海外から日本への旅行者が増える。

でした。
もう円安と円高の違いはバッチリですよね。

今回のクラスでは、
為替(1ドルが何円か)によって
どんな会社に影響があるのかについて
分かりやすくリライトしたいと思います。

為替が円安や円高になったら儲かる会社はどこ?

円安と円高の記事を書いていた時のこと。

円安とか円安になったら、
どこの会社が儲かるんだろ?
って、ふと気になったんですよね。

なので、編集長にお願いし、
原稿を執筆してもらうことにしました。

こんなことが気になるなんて…。

編集長にはいつもヒヨコ扱いされますが、
わたしも投資家ビギナーとして
少しは成長したということでしょうか。(笑

そんなことはさておき、
為替が円安や円高になることで
どんな会社が儲かるのか、分かりましたよ!

ズバリっ、
「輸入関連銘柄」と「輸出関連銘柄」と
だそうです。

銘柄というのは、
投資の世界でいう「株式会社の名前」のこと。

なので、輸入関連の会社と
輸出関連の会社に影響があるってことですよね。

輸入関連の会社…?
輸出関連の会社…?
いったいどんな会社なんですか…?

輸入関連の会社ってどんな会社?

輸入関連の会社というのは、
海外から原料や商品を輸入して
日本で販売している会社のことです。

会社の業種 内容
アパレル 海外で製造した製品を輸入 ユニクロ(ファーストリテイリング)、しまむら など
石油 石油の豊富な国(サウジアラビアなど)から輸入 国際石油開発帝石、昭和シェル石油 など
製紙 紙の原料となる木材の豊富な国(オーストラリアなど)から輸入 王子製紙、日本製紙グループ など
電力 火力発電の燃料となる石炭の豊富な国(オーストラリアなど)から輸入 関西電力、中部電力 など

他にも輸入関連の会社はありますが、
ここでは、一例をご紹介しました。
では、輸出関連会社とはどんな会社でしょう?

輸出関連の会社ってどんな会社?

輸出関連の会社というのは、
原料や商品を輸出して
海外で販売している会社のことです。

会社の業種 内容
自動車 海外に自動車を輸出 トヨタ自動車、日産自動車 など
建設機械メーカー 日本で作られた建設機械を輸出 コマツ、日立建機 など
特殊建設 石油化学プラントなど特殊な建設物を輸出 日揮、千代田化工建設 など
製造メーカー 海外で販売されるメーカー キャノン、オリンパス など

他にも輸出関連の会社はありますが、
一例をご紹介しました。

では、輸入関連会社や輸出関連会社が
それぞれどんな時に儲かるのか、
について解説していきますね。

円高になると輸入関連会社が儲かる

外国から原料や製品を輸入している会社にとって、
輸入にかかる費用が少なければ少ないほど、
利益が大きくなります。

理由はこうです。

仮に、輸入費(原材料費)が1ドルだとしましょう。
1ドル100円なら、輸入費(原材料費)は100円です。

それが、1ドル80円になったら、
輸入費(原材料費)は80円です。

円高ドル安

でも、日本国内で販売する値段は
これまでと同じなので、売上は変わりません。

売上は今までと変わらないのに、
原材料費だけが安くなれば、
当然利益が増えます。

だから、あなたの会社が儲かるということです。

1ドルの価値が下がることを円高ドル安
というのでしたね?

円高ドル安になれば、輸入費が抑えられます。
その結果、輸入関連会社が
儲かるという仕組みです。

円高で抑えられるのは輸入費だけじゃない

円高になった時に抑えられるのは
輸入費だけではありません。

たとえば、ユニクロ(UNIQLO)。
※会社名はファーストリテイリング

ユニクロは、海外に工場を建て、
現地の人を雇って製品を作り、
その製品を日本に輸入しています。

海外にある工場の光熱費や人件費は、
海外の通貨で支払います。

これらの光熱費や人件費が
毎月10万ドルだとしましょう。

1ドル100円の為替なら、日本円で1,000万円です。
でも、円高ドル安で1ドル80円になったら、

同じ10万ドルを払うのに800万円しかかからない、
ということですね。

円高によって、輸入費だけでなく
海外にある自社工場の光熱費や人件費も
抑えられるのです。

円高でお得に海外旅行が楽しめる

円高になれば、同じ日本円でも
両替できるドルが増えます。

1万円をドルに両替しようと思ったら、
1ドル100円なら100ドルですが、
80円なら125ドルと交換できるのです。

これは海外旅行に行きたくなりますよね。(笑
海外旅行に行きたい人が増えると、
どうなるか?

旅行会社や航空会社が儲かるんですね。

さて。
円高で儲かるのは、輸入関連会社という
理由が理解できましたね!

では、逆に円安になると
どんな会社が儲かるのでしょうか。

円安になると輸出関連会社が儲かる

1ドルの価値が上がり、円の価値が下がることを
円安ドル高というのでしたね?

例えば、日本で作った製品を輸出し、
アメリカで販売している会社で考えてみましょう。

1ドル100円の為替なら、
製品が1ドルで売れれば、売り上げは100円です。

これが、円安で1ドル120円になると
同じ製品なのに売り上げは120円に増えますよね。

円安ドル高

例えば、トヨタ自動車(TOYOTA)。
海外では、トヨタ自動車の車がたくさん売られています。

仮に、アメリカでの売り上げが
毎月10万ドルだとしましょう。
1ドル100円の為替なら、日本円で1,000万円です。

でも、円安で1ドル120円になったら、
売り上げは日本円にして1,200万円になるのです。

円安の時に海外でトヨタの車が
売れれば売れるほど、日本円に換算した売り上げは
増えるということですね。

トヨタ自動車の場合、
海外での販売数がとても多いので、

わずか1円の円安になっただけでも、
年間400億円ほど利益が増えるんだとか。

このように、円安ドル高になると、
輸出関連会社が儲かるということです。

為替の影響を受けない会社もある

為替が円高や円安になっても、
あまり関係ない会社もたくさんあります。

日本国内で仕入れから販売、サービスをしているので、
輸入や輸出と無関係の会社です。

このように、日本だけで完結している会社の株を、
内需関連株(ないじゅかんれんかぶ)と言います。

例えば、JR。
※会社名は西日本旅客鉄道とか東日本旅客鉄道

円安だろうと円高だろうと、
新幹線や電車に乗るお客さんの数は
ほとんど増減しませんよね。

東京ディズニーランドも同じです。
※会社名はオリエンタルランド

東京ディズニーランドのお客さんは日本人が多いですから、
円安や円高には影響されない会社といえます。

まとめ

今回は、円安や円高に大きく影響される会社と
ほとんど影響されない会社がある、
ということを学習しました。

どんな時にどんな会社が儲かるのか。
これを知ることで投資先が決まる、
と言えるほど大切なことです。

円高=輸入関連会社に有利
円安=輸出関連企業に有利
と覚えておきましょう!

円安で円高で得する会社と損する会社…
  1. 輸入関連の会社とは海外から原料や商品を輸入して日本で販売している会社。
  2. 輸出関連の会社とは原料や商品を輸出して海外で販売している会社。
  3. 円高ドル安になると、輸入関連会社が儲かる。
  4. 円安ドル高になると、輸出関連企業が儲かる。
  5. わずか1円の円安になっただけでも年間400億円ほど利益が増える会社もある。
  6. JRやディズニーランドは円高や円安に影響されない。
 

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