昨日に引き続き値上げの話。今度はATMの手数料。

様々な値上げを紹介しているが、
今日はモノではなく手数料。

人によって頻度は異なるが、
コンビニに設置されることで
利便性と頻度が増した、ATM。

この手数料、無料を謳う金融機関も
あるにはあるが、これが徐々に
値上がりするらしい。

便利になったATM

コンビニやスーパーなどにも
設置される、現金自動預け払い機。

その名もATM。ちなみに、
ATMが何の略か、正確に答えれる
人は、実は少ない。

AはAutomatic
Tはteller
Mは・・・

MをMoneyだと思っている人が
多いが、実は違う。

正式には、Machine。
Automatic teller machine。

まぁ、これを知っていたからと
いって、特に何の利益もないが。

使ったことがない人もいないだろう。
それほど、当たり前のように
使われている。

このATMが無かった時代は、
銀行が空いている時間に合わせて、
通帳とハンコを持って窓口で
引き出す以外の方法がなかった。

ATMが登場すると、その利便性の
高さから利用客が殺到。

そして、金融機関側にとっても
窓口負担の軽減が図れるとの
思惑で、導入が進んだ。

最近では、ひとつのATMで様々な
金融機関の利用が可能。

金融機関側にとっても、手数料を
取ることで働かなくても勝手に
収益が上がる、そんなビジネスとなった。

自分のお金を出すのに、なんで
手数料なんか取られるんだ・・・
と、今でも納得がいかないが。

金融機関にとってのATMの立ち位置

当初は、導入費用と窓口の
負担軽減が目的だった。

ところが、手数料収益が意外と
儲かることが分かった金融機関は、
こぞって導入を進める。

銀行の中で、「ATM部門」みたいな
ものがあれば、おそらく単独で
黒字だろう。

初期の導入費用とシステム維持費にも
費用はかかるものの、初期投資以外は
そこまででもない。

銀行などにとっては、成功した
ビジネスモデルとなった。

ところが、銀行の本業である
貸付に対する金利の収益が
どんどん低下する。

悪化する収益の中で、金融庁が
緩和してくれた投資信託の販売や
保険の販売での手数料収益は
銀行の収益回復の一手となった。

しかし、投資信託や保険の販売も
一服し、新たな収益を探す
必要性が出てきた。

ここで、全く新しいビジネスを
創出できればよかったが、銀行
などは、IT化の遅れなどもあり
新事業の確立には向いていなかった。

そしてとうとう、ATM手数料の
値上げ、という悪行に手を染める
ことになったのである。

ATM手数料は金融機関ごとに異なる

コンビニに設置してあるATMから
お金を引き出そうとすると、
手数料がほぼかかる。

しかし、これは利用する金融機関ごとに
手数料が違う。

この手数料を決定するのは金融機関側で、
取られる手数料はすべて銀行の収益となる。

当然、この手数料を値上げすれば
単純に銀行の利益となって
跳ね返ってくる。

いっときはATM手数料の無料化が
進んでいたが、今では手数料は当たり前、
特別条件をクリアで手数料が無料など、
銀行側の思うがまま。

それでも、利便性がいいので
ついつい利用してしまう。

月に10回ほど利用すれば、
1回の手数料が108縁などと
安い手数料だったとしても、
1ヶ月で1,000円は超える。

今から順次値上げされていくらしいが、
消費者からの文句も多いだろう。

それでもこのサンクチュアリに
手を入れざるを得なかったのは、
やはり銀行業界の収益悪化が原因。

サンクチュアリを汚してでも、
目先の収益拡大を図りたい格好だ。

自分のお金を預けてやっているのに、
金を引き出す際には手数料が。

まぁ、文句を言いたいなら
銀行などを利用せずに
タンスに預金すればいいんだが。

 

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