基礎:証券取引所の種類を知ろう。エリートが集まる証券取引所とルーキーが集まる新興市場。

証券取引所とは

東京証券取引所。
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

日本には、東京や大阪など、
大きな都市に5つの証券取引所があります。

今日は、この「証券取引所」とは
いったい何をしているところなのか、
また、その違いについて学習しましょう。

証券取引所は何をするところ?

証券取引所というのは、
売買できる「株式」を厳しく選別し、
投資家たちが取引ができるよう
TOPIX(トピックス)といった株価指数を提供しています。

言い換えれば、日本国内の株式会社の中から
日本代表チームメンバーを選抜をしているんですね。
そして、選抜した企業を売っているところです。

日本には、株式会社○○○○○、
□□□□□株式会社など、
約200万ほどの「株式」会社が存在しています。
(2017年2月現在)

これらの株式会社が上場申請をした場合、
売上高や会計状況などを厳しく審査し、
その審査に合格した株式会社の株式だけを
販売しています。

証券取引所の種類

現在、日本には5つの証券取引所がありますが、
ほとんどの株は東京証券取引所で売買されています。

また、初めて株を購入する場合は、
たいてい東京証券取引所での取引になります。

  1. 東京証券取引所
  2. 大阪証券取引所(東京証券取引所と合併)
  3. 名古屋証券取引所
  4. 札幌証券取引所
  5. 福岡証券取引所
東京証券取引所
  • 一部(東証一部)
  • 二部(東証二部)
大阪証券取引所 東京証券取引所と合併
名古屋証券取引所
  • 一部(名証一部)
  • 二部(名証二部)
札幌証券取引所
福岡証券取引所

一部と二部の違い

東京証券取引所の東証一部と東証二部、
名古屋証券取引所の名証一部と名証二部。

一部と二部の違いは、上場するための基準で、
たとえば以下のような審査項目があります。

東京証券取引所の場合
一部 二部
株主数 2,200人以上 800人以上
上場時価総額 250億円以上 20億円以上
名古屋証券取引所の場合
一部 二部
株主数 2,200人以上 300人以上
上場時価総額 250億円以上 10億円以上

新興市場とは

それぞれの取引所にはベンチャー企業が多く集まる
新興市場
と呼ばれる市場があります。

日本代表まではいかないけれど、
2軍の選手たち専用の市場という感じですね。

東京証券取引所
  • JASDAQ(ジャスダック)
  • 東証マザース
大阪証券取引所
  • 大証ヘラクレス(現在はジャスダックと合併)
名古屋証券取引所
  • 名証セントレックス
札幌証券取引所
  • 札幌アンビシャス
福岡証券取引所
  • 福岡Q-board

一部や二部と新興市場の違い

証券取引所、特に東証一部に上場している会社は、
審査基準がめちゃくちゃ厳しい分、
それだけ信用性が高いってことですよね。

多くの投資家たちが、東証一部の株式を
たくさん売買する(流通量が多く、流動性が高い)ので、
株価の変動はあまり大きくありません。

一方の新興市場に上場している会社は、
どちらかというとベンチャー企業が多く、
できたばかりの会社やこれから期待が持てそうな会社が
集まっています。

なので、投資家たちにとっては、期待もしたいけど、
ちょっと怖いな…という気持ちから、
新興市場で売買される株式の量は少ない(流通量が少なく、流動性が低い)のが特徴です。

銘柄によっては、株価が大きく変動する傾向があります。

一部・二部と新興市場の違い
一部・二部 新興市場
会社の信用性 高い 低い
株の取引量 多い 少ない
株価の変動 安定(少ない) 不安定(大きく変動)

一部や二部の株価は安定していて、
新興市場は大きく変動する、
と覚えておけばOKです。

世界中にある証券取引所

世界にも証券取引所はありますが、
世界で一番取引量の多い市場は
アメリカのニューヨーク証券取引所です。

その他、NASDAQ(アメリカ)、上海証券取引所、
香港証券取引所、ロンドン証券取引所などが有名です。

投資の知識もないまま海外の株式を購入することは
危険すぎますので、今はまだ手を出してはいけません。

まずは、世界中に証券取引所が存在し、
日本と同じように毎日株式の取引が行われている、
ということは知っておきましょう。

海外の株式市場って知らないとダメ?

今は海外の株を買わないんだし、
海外のことなんて知らなくてもいいんじゃない?
と思いましたよね?

わたしも編集長の原稿を見てそう思いました。

でも、海外から直接買わなくても間接的に買っている
ということがあるんです。

投資信託の「インドファンド」という商品があって、
あなたがこの商品に投資をしたとします。

これは、投資のプロ(ファンドマネージャー)が
インドの株式会社の株を集めたおせち料理なわけです。

ところが、あなたが自分でインドの株式を買おうと思ったら、

  1. まずはインドの証券会社に口座を開いて
  2. インドの証券取引所のことを勉強し、
  3. インドの通貨を買ってから、
  4. インドの言語で取引を行う。

ということをしなきゃいけないんです。
インドのオンパレードでめっちゃ大変…。
考えただけでも吐き気がします。

投資信託なら、こんな心が折れそうなことを
代わりにやってくれるんですね。
そうです、投資信託はプロの投資代行パックでしたね?

ありがたやぁ…投資信託。
やっぱり初心者は投資信託がいいのかもしれませんね。

編集長より

複数の取引所に上場する重複上場

銘柄によっては、複数の取引所に
同時に上場している場合があります。

東京証券取引所と名古屋証券取引所の
2つともに上場している、などの場合です。

上場企業は、多くの取引所で自社を買えるように
してもらう、多くの人に知ってもらうなどの理由で
重複上場を行っています。

しかし、ほとんどの取引が東証で行われるようになり、
複数の取引所に上場しているメリットが
年々薄れてきており、東証以外を上場廃止に
する企業も増えてきています。

買う側の投資家からすれば、重複上場している株は
どこの市場で買うかを選ぶことが可能です。

しかし、多くの投資家は市場を選ばずに注文を出し、
自動的に売買の多い東証での取引となるため、
知らなくても問題ないようになってきています。

ニュースなどで、「重複上場」の言葉が出てくることが
あるので、知っておいて損はありません。

「LINE」などは、東証とニューヨーク証券取引所に
重複上場したりしています。
意味さえ分かれば、それでOKですよ。

まとめ

ちなみに、モモコの投資信託ですが、
編集長に聞いたところ、海外の不動産パックだそうです。

そんなことも知らずに投資信託やってんのか!と
また雷が落ちましたが、それはさておき…。

ビバリーヒルズの不動産に投資したい!なんて
自力でできるわけもないので、
やっぱり初心者は投資信託がいいのかもしれない
と思う今日この頃です。

証券取引所とは…
  1. 日本にある証券取引所は5つ(東京、大阪、名古屋、札幌、福岡)。
  2. 東京と名古屋の証券取引所にある一部と二部の違いは審査基準。
  3. 新興市場にはベンチャー企業が多く集まる。
  4. 東証一部や二部の株価は安定していて、新興市場の株価は大きく変動する。
 

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