中国の一般家庭は借金だらけ。リーマンショック級の再発懸念。

たびたび報じられる中国リスク。
その中でも、中国の一般家庭に
おける借金が多いという記事。

中身を知るとともに、今後の
可能性についても考えてみよう。

中国は不動産バブル?

今回報じられた、中国の一般家庭に
おける借金の多くが、住宅ローン。

個人の住居用としての住宅ローンは
もちろんだが、不動産投資として
借金をして不動産を購入する
例も増えているという。

ところが近年、中国の不動産市況にも
下落の影が。

今までは、土地開発業者が金に
糸目をつけずに入札などで土地を
買い漁っていた。

ところが最近では、入札物件に
買い手がつかず、不成立になる
案件が急増してきたという。

今までは増加の一途をたどっていた
中国の不動産市場。

ここへきて、大きな陰りが
見え隠れしている。

不動産価格の下落、という
キーワードで思い出すのが、
大きくふたつ。

ひとつは、リーマンショックの
引き金となった、アメリカ発の
サブプライムローン問題。

そして、もうひとつは日本で
大きく株価が下落した、バブル崩壊。

中国が経済大国と言われるまでに
発展してきた中で、窮地に立っている。

中国人の住宅ローン事情

こちらも、サブプライムローンと
似たようなもの。

不動産価格が上がるという前提で、
所得の少ない人でも気軽に住宅
ローンを組んで、マイホームを持つ。

どうせ不動産価格が上がるのだから、
ローン返済が滞っても不動産を
売却すればいいだけの話、とたかをくくる。

そして今、中国人の多くが住宅ローンの
返済に苦労しているという。

住宅ローン返済が出来なくなった
人が出てくれば、当然ながら
銀行が不動産を売却して貸付代金の
回収をする。

ところが、不動産を売却しても
買った当時より評価額が下がっていれば、
銀行も不良債権、いわゆる損を
することが確定している債権を持つようになる。

先日のニュースでは、中国人の
GDPに対する家計債務の額が、
半数近くに達しているという。

つまり、中国全土が稼いだ金額の
半分近くは、借金返済に回って
いるということ。

これでは、個人消費を活発化
させることなど出来ない。

そんな懸念から、中国のもつ
リスクが再燃化しているという。

今後はどうなる?

順当にいけば、中国の不動産市況が
下落局面に突入し、不動産市場が
崩壊、そして中国国内の経済も悪化。

中国の経済成長に支えられていた
中国との取引が多い国は、その
影響を受けて経済が悪化する。

アメリカと同様に世界経済の
大きな部分を占めるだけに、
世界株価などへの影響も懸念される。

下手をすれば、中国経済のバブル崩壊が
世界恐慌の引き金となる、という
シナリオも十分に考えられる。

しかし、中国政府の発表している
データは、様々な研究機関で
信憑性が乏しいとされている。

もし、世間で言われているほど
中国国内の経済が悪化しなければ、
世界経済も上昇を続けるだろう。

実際どうなるかは後になって
みなければ分からないが、ここまで
懸念が叫ばれているのであれば、
当然注意が必要。

それに加えて、最近の中国は
アメリカとの貿易戦争真っ只中で、
国内景気の悪化懸念も大きい。

中国経済の破綻が株や投資信託などの
金融商品の下落を意味することに
なるので、投資という目線でみれば
中国の動向は是非とも知っておこう。

 

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