活動実績のない消防団員に報酬、岡山県のニュースから

岡山県で、活動実績のない
消防団員に対して報酬が
支払われていたとして、
ニュースになっている。

消防団員、田舎にいけばいくほど
馴染みのある団体ではある。

本職ではない、消防団の
実態を踏まえてみてみよう。

本職ではない火消しの軍団

「消防」と聞けば、消防車に乗って
火事の現場で放水している人たち、
というイメージではないだろうか。

もちろん、間違っていない。
ただ、その火事現場には
本職の「消防署員」とボランティアの
「消防団員」がいる。

知らない人が見てもその違いは
分からず、分かる必要もない。

ちなみに、テレビなどで火事現場の
消火活動が撮影された際の見分け方は、
オレンジ色の服が本職で、青色の服が
ボランティアで構成される消防団員だ。

本職はもちろんだが公務員で、
消火活動がメインで給料を
もらっている。

ところが、消防分団員となると
全く身分が違う。

基本は別の職業についており、
狭い地域内の自警団、といった感じ。

とはいうものの、消防車も運転し、
火事場では放水も行う。

団員になるためには、地域の
消防団に入りたいと自己申告でOK。

書類がいくつかあるが、特に
複雑な手続きもない。

言い方の問題はあるが、
「誰でも入れる」のが消防分団だ。

お金もらえるの?

立場上は準公務員という立場になり、
国からも決められた報酬額が提示されている。

決して高いものではない。
年間で3.65万円程度の報酬と
出動1回につき7,000円。

消防団員として食べていけるような
金額ではない。
にも関わらず、イベント等で
時間の拘束もそれなりにある。

ボランティアと言われる所以だ。
なので、消防団員の人員は不足
しており、常に勧誘があるという。

更には、上記で記載された報酬を
受け取っていない消防分団も
存在するという。

それは、懇親会などのいわゆる
飲み会などの費用に充てられ、
個人には支給されないような
形式になっているところが多い。

仕事やプライベートを犠牲にしつつ、
報酬もほとんど見込めないとなれば、
やりたがる人は多くはない。

それでも昔からの慣習で
未だに存在し続けている。

地域の安全を考えれば、
感謝しなければならない団体
ではあるが。

幽霊部員という存在

消防団員に所属しても、
各種イベントへの参加には
そこまでの強制はない。

ボランティア色の強い組織なので、
それはそれで致し方ない。

年に数回しかイベントに参加しない、
出動なんてもってのほか、という
分団員は常に存在しているという。

そして、今回のニュースはそこに
メスが入ったもの。

「名前だけの分団員に
報酬の支払いがあるのはおかしい」

全くもってその通り。
お金の出処は税金なので、
無駄な出費にほかならない。

悪意をもって、名前だけの登録の
分団員が存在しているなら、
たしかに問題である。

ところが前述したとおり、
仕事やプライベートを犠牲に
してまで地元の安全を守る義務はない。

そうなってくれば、分団員の
確保は容易ではない。

とりあえず所属させ、出れる時に
出てね、という流れから段々と
参加してもらうようにする、などを
考えるようになってくる。

しかし、今回のニュースでおそらく
名前だけの分団員ができなくなる。

分団に所属した時点でイベントへの
参加が強制的になってくる。

そうなれば、今以上に団員の
確保が難しくなり、地域の自警団の
組織づくりが困難を極めるだろう。

本職は全国で約16万人。
対して、分団員は約85万人。

本職だけでは地域の安全の確保が
難しいという大前提での分団という
仕組みだが、その存在意義にも
疑問がもたれるようになっている。

消防分団という組織に対して
肯定か、否定か。
意見は分かれるところ。

 

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