佐川急便が遂に上場!気になる初値は?

誰もが名前を知る企業。
宅配大手の佐川急便が
昨日、東証1部に新規上場した。

久しぶりの、そして
今年もっとも大型となる
新規上場で、市場の注目を
集めた。

さて、その結果は。
経緯も含めて確認しておこう。

佐川急便の上場するまで

誰もが聞いたことのある会社で、
規模も申し分無いにも関わらず
今まで上場をしていなかった。

そんな非上場の大会社は
未だにいくつか存在する。

そのうちの一つが、遂に
上場した。

佐川急便側のコメントは、
企業ガバナンスの向上が目的
だと言っている。

確かに、佐川急便の不祥事が
たびたび報道されている。

企業内統治をするためには、
透明な経営体質が必要不可欠
だと判断した様子だ。

※以前の記事はこちら

東証に上場申請を行ったのが6月。
そして、約半年の準備期間を経て、
遂に東証1部に上場した。

株価は?

公開価格は1,620円。
ご存知の方もいるだろうが、
この公開価格の説明をしておこう。

企業が上場する際には、
自社の稼ぎ出す利益や
資産などを計算し、想定の株価を
計算する。

その後、おおよその株価を決めるが、
そこには幅を持たせる。
◯◯円〜◯◯円、という感じ。

そして、まずは証券会社を通じて
投資家に需要調査をしてもらう。

「A社が上場するんですが、
◯◯円〜◯◯円の間だと、
いくらなら買いますか?」という感じ。

そして、最も多い需要のあった
価格で公開価格が決定し、
上場企業が調達出来る資金額も
決定することになる。

公開価格を基準に上場日から
取引が開始されるが、もっと高くても
A社の株が欲しいという人が多ければ、
上場初日で株価は上昇する。

簡単に言えば、人気があれば
上場初日には上がる。

そして、1,620円の公開価格
だった佐川急便(正式には
SGホールディングス)は
初値で1,900円をつけた。

時価総額(発行株数×株価)は
6,000億円を越えた。

今後の佐川急便は?

ここまでの大型株になれば、
株価が大きく乱高下することは
あまりない。

では、今後はどうなるのだろうか。
ここからは、いつも通りの
個人的な妄想として。

知る人ぞ知る、株価の割安感を
示す数値、PER。

平均は20倍前後で、低ければ
「割安」と判断される指標。

逆に高いと「割高」となるが、
この指標は別名「期待値」とも呼ばれ、
もっと伸びると思われている企業は
総じてPERが高い傾向にある。

そして、同業他社である
クロネコヤマト(ヤマトホールディングス)
のPERは80倍前後。相当高い。

対する佐川急便のPERは、
今日の株価で算出すると
20倍を下回る水準。

ヤマトは個別の事情があるにせよ、
80倍を超えるPERは珍しい部類。

同業他社がここまで高いと、
つられて高くなる可能性がある。

業界全体では、運賃の値上げが
続く。消費者にとっては歓迎したくない
値上げだが、株主目線で言えば
より会社に利益を残すことになる。

運賃値上げ→会社利益の増大
→配当の増加→株価の上昇。

もう少し値上げする余地はある、
と私個人的には思っている。

まぁ、元証券マンの予想は
ことごとく外れる。
もし下がってもクレーム等は
一切お受けしないのであしからず。

 

こんな記事も読まれています

人気の学習カリキュラム

教えて編集長!投資に関する疑問にお答えします
  • 無料会員受付中入会費ゼロ年会費ゼロいますぐ登録
  • 12ヶ月ベーシック会員なら9800円で1960円OFF

マネヤックセミナー情報はこちら

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です