路線価が公表。やっぱり上がってる土地価格。土地神話復活か!?

「<路線価>3年連続上昇 
前年比0.7%、沖縄は初の5%台」

今日はこの見出しから。
路線価って何?そして、
この公表をどう見ればいい?

土地価格の動向を読み解く。

路線価ってなに?

簡単に言えば、「主要道路に
面した土地の価格」のこと。

国税庁が発表するもので、
相続税や贈与税の算出に
利用される。

「え?国土交通省じゃないの?」
と疑問を持ったあなたはえらい。

実はこの路線価は、国土交通省が
発表する「公示地価」を元に
約8割の価格で算出される。

なので、公示地価が上がれば
路線価も上がる、という関係。

ちなみに、国土交通省の発表する
公示地価は、地価公示法という
聞き慣れない法律の元で
算出されるもの。

そもそもの話だが、土地神話が囁かれた
時代、相対取引(買う人と売る人の
直接交渉)で売買された土地は、高額に
なっていく傾向にあった。

土地を持っていれば勝手に値上がり
する、という話が信じられていたので、
少し高くても買い手が見つかり、
買った人はより高い価格ですぐに
売り手がみつかる、という循環だった。

こうして、土地の価格は暴騰し、
実際の価値よりもはるかに高い
価格で取引されるようになった。

ところが、バブル崩壊などで目を
覚ました投資家たちは、土地価格を
冷静になって見つめ直した時に
「これ、高くね?」と思い始める。

そして、土地を売る循環に入る。
価格を下げてもなかなか買い手が
見つからず、さらに値を下げる、
という感じ。

これで、土地神話が崩壊した、
という報道がなされたのである。

路線価の上昇は何を意味する?

路線価が上がることで、
単純の相続税や贈与税が
上がることになる。

国の歳入が増え、国が潤う。
まぁ、これは国目線。

これを、一般消費者目線で見ると、
路線価が高い土地はやはり売価も
高く、貸す場合も同様に値上がりする。

土地を借りて商売する人たちは、
その場所で販売する商品やサービスに
価格転嫁することで、家賃などを
吸収する。

つまり、物やサービスの価格が
上昇する、ということだ。

これは、大きな意味合いでは
インフレーション、つまり
物価上昇を意味する。

日銀が言っていた「物価上昇率2%
を目指す」という流れに大きく
近づくことになるわけだ。

そう思うと、以下の推論が。
物価上昇させるために、家賃を上げる。
家賃を上げるために土地価格を上げる。
土地価格を上げるために路線価を上げる。
路線価を上げるために公示価格を上げる。

なるほど、日銀の仕業か!
日銀を動かした、安倍政権の仕業か!

なーんて思ってしまうが、
その真偽は定かではない。
あくまで、私の妄想。

土地の値上がりは好景気?

土地神話が言われていた時代は、
いわゆるバブル期。

そのころは、根拠もない土地価格の
高騰で、下がるときも早かった。

今回の土地価格の上昇は、一応は
公示価格などが元になっているので
暴騰しているわけではない。

別の言い方をすれば、大きく
値下がりする理由もないということで、
好景気につながると言っていいだろう。

土地を扱う事業者は儲かる。
土地を利用する事業者は、経費が増える。

そのメカニズムを理解して、
銘柄探しをするのも面白い。

本業よりも不動産収益が大きい
企業などは、たくさんある。

そこが増えるので、地主の大企業の
業績はアップするだろう。

消費者にはとばっちりしかないが。

 

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