平成が終わる。平成時代の教訓、山一證券を知る。

各メディアで、平成が終わると
いうニュースが目立つように
なってきた。

そして、平成時代を振り返る
ニュース記事もまだまだ増えそう。

そんな中で、ある大手証券会社の
破綻の話が取り上げられていた。

日本の金融市場、例を見ない破綻

破綻した企業の名前は、山一證券。
アラフォー以降の方は、知っている
という人が多い。

ただ、それ以下の人は、名前くらいは
聞いたことがある、もしくは
全く知らない人も多い。

平成初期、といっても平成6年の
話になるが、山一證券という会社が破綻。

この証券会社は、国内でも歴史が古く、
約100年の業歴を持っていた。

証券業界では4番手に位置する大手の
証券会社で、戦後まで遡れば
日本国内で最大の証券会社だった。

そんな証券会社が破綻。
金融業界には激震が走った。

さて、この社名を知る人は
それなりにいるが、その中身に
ついて触れておこう。

破綻の原因は当然ながら赤字

企業が倒産するとき、それは
収益よりも支出が上回り、それが
長年に渡り継続したとき。

個人で言えば、月20万の給料の
人が、ローンや借金などで
月々の支払いが25万円とか、
そんな状態を指す。

まぁ、当たり前の話ではあるが、
問題はなぜそんな状況になったかということ。

個人であれば、例えば無計画な借金。
もしくは、想定外の出費の連続。

自己破産の原因と考えればいいだろう。
ギャンブルだったり、リストラだったり。
連帯保証人、なんて原因もあるだろう。

この山一證券の破綻の要因は、
一言で言えば「損失補填」だ。

今でこそ法律で禁じられているが、
証券会社が投資商品を販売する際に
「損したら、その分は払いますよ」
という約束のこと。

投資商品を買う側からすれば、
上がれば問題なし。仮に下がっても
補填してくれる。

いわゆる、ノーリスク・ハイリターン。
そりゃあ、買うだろう。

そんな損失補填は、当時の証券会社の
間では当たり前の話だった。
逆に、購入する側もそれを要求する
ことが当然のようになっていた。

そして、いざ買ってもらうと、
やはり評価損が発生するものも。
その損失補填が増えて、その支払が
必要なのに払えなくなった、という感じ。

損失補填が粉飾決算に。

顧客との約束事である損失補填。
それが積み重なり、補填額は
膨れ上がっていく。

そんな中でも、上場企業として
決算には株主から追求されるので、
決算上では損失補填による
支払いを表に出さなかったのだ。

これが、よく耳にする
「粉飾決算」。

最近では東芝なんかも
同じことをしていた。

様々な企業で暴かれている悪事で、
少し毛色が変わるが、日産のゴーン氏の
問題もこれに当てはまる。

まぁとにかく、実際には存在する支出を隠す。
こんなことが山一證券では
日常茶飯事に起きていたという。

山一證券とすれば、一旦隠した
損失補填は、株価が戻れば支払いは
無くなるので、それを待っていた。

ところが、いつまで経っても
株価がもどらない。そう、バブル崩壊だ。

そして遂には隠しきれなくなり、
破綻まで追い込まれた。

ある記事に書かれていたが、
当時はほぼすべての証券会社が
同様のことを行っていた。

業界内ではその額が大きく、その商習慣を
根本から変える必要があった。

当時の金融庁(財務局)のお偉いさんは、
山一證券に「自主廃業してくれ」と
頼んだという。

まぁ、わかりやすく言えば
「業界を変えるために、生贄に
なって死んでくれ」と当主から
言われたようなものだ。

良い言い方をすれば、
「痛みを伴う改革」。

悪い言い方をすれば、
「トカゲの尻尾切り」。

どこでもやっている?

山一證券の損失補填は、
当時は別に法律違反でも
なんでもなかった。

問題は、その手法により
発生する損失、要は支出を
隠していたことだ。

ここから先は個人的な見解だが、
粉飾決算なんてどこにでも存在する。

自分をよく見せたいという
願望は、個人にも共通するもの。
気持ちはよーく分かる。

個人であれば、異性に対してや
友人に対して。
中小企業であれば、銀行や
取引先に対して。

上場企業であれば、その対象が
株主になるだけ。

よく見せるために、人は嘘をつく。
その嘘を隠すために、また嘘をつく。

それが続き、取り返しの
つかないところまでいく。

本質的には無くならない問題で、
どこの企業でも、誰にでも当てはまる。

ただ、金融業界の神話のようなもので、
「銀行と証券会社は潰れない」という
にわかな都市伝説を崩したことが大事。

知っておくことで、その末路を
想像出来るようになる。

皆さんも気をつけて!

 

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