とうとう、10連休が終わった。
それなりに楽しんだ方もいれば、
早く連休終われよ、という方もいるだろう。
何事もなく日常に戻るのかー、
と思いきや、株式相場は荒れそうな予感が。
連休の変化
10連休、そして新年号のスタート。
いつものゴールデンウィーク明けとは
ひと味違う。
未だ書類社会の日本で、
令和という年号が登場し始める。
西暦で記入することが多いかも
しれないが、いずれ正式な書類の
印字も変えてくるほどの影響。
新しい天皇の即位も無事進み、
名実ともに新時代に突入した。
日常生活は特に大きく変わる
という人は少なそうだが、
さて株式相場はどうなるのだろうか。
アジア株の暴落
暴落とまではいかないかも
しれないが、中国や韓国の株式市場は
大きく下落した。
原因は、前からくすぶっている
米中貿易戦争。
米中互いの経済のみならず、
世界経済に大きく影響をもたらす事案。
だが、日を追うごとにその火種は
消火されていくように見られていた。
株式相場も、近いうちの収束を
予想して、若干の戻り基調だった。
ところが、ここへきてアメリカの
中国に対する関税の引き上げ宣言が。
そろそろ収束するだろうと
思われていた事案なだけに、
そのショックは大きい。
中国や韓国の株式相場は
軒並み大きな下落に見舞われた。
おそらく、今日の日本の株式相場も
引きつられての展開になるだろう。
連休前にポジションを解消している
人にとっては問題ないが、そのままの
投資家には厳しい連休明けだろう。
それだけではない。
北朝鮮のミサイル発射問題も
再発した。
戦争勃発懸念が浮き彫りとなり、
株式相場にとってマイナス事案が続く。
もともと下落が多い夏前の相場だが、
さすがに大きな懸念事案がここまで
露呈されることには、ショックが大きい。
もう数日様子を見てみないと
いけないが、下落する様子が
強ければ、そのまま大暴落に
繋がる可能性も。
株を買うかどうかの判断
さて、ここで考えるべきことは、
下がった株を買うべきかどうか。
一般論だが、安いときに株を買って、
高いときに株を売るというのが鉄則。
そう考えれば、下落したときに
株を買っておくことが賢明な判断。
だが、問題は下落がどこまで
続くのかということ。
貿易戦争にしても、本物の戦争に
しても、今以上に状況が悪化する
懸念はある。
うまく収束していけばいいが、
常に大きなリスクを抱えている状況。
つまり、いつ爆発するかも分からない
大きな爆弾を抱えて走っている感じ。
こんな言い方をすると、しばらく
株が買えなくなるが。
問題は、投資家の深層心理。
今の状況で株を買いたいと
思うかどうかだ。
相場格言で、「落ちてくるナイフは
つかむな」というものがある。
これは、下落しているときには
いくら安いといってもそこで
買うと更に下落して怪我するぞ、というもの。
しかし、こんな格言もある。
「暴落相場の赤札銘柄は買い」
大きく下落する場面でも、逆行して
値を上げる銘柄がある。
そんな銘柄には、すぐにでも
乗っかれという格言。
相場全体はしばらく厳しい状況が
続くかもしれないが、その中でも
ひときわ輝く銘柄が見つけやすくなる。
そんな銘柄を見つけることができれば、
下落相場の中でも利益を上げやすくなるだろう。
もちろん、最終的な投資判断は
自己責任で。