12月4日、噂のサービスがスタート。
そう、PayPal・・・ではなく
PayPayだ。

ヤフーとソフトバンク、要は
孫正義氏の肝入施策。
さて、内容を見てみよう。

PayPayはQRコード決済

リアルな生活の中で、お金を
支払うという場面は必ず存在する。

その際に、「現金」なのか、「カード」
なのか、「電子マネー」なのか。

そしてここに、「QRコード」なのか、
という選択肢が加わった。

自らのスマホでお店のQRコードを
読み取る、もしくは自分のQRコードを
読み取ってもらう。

スマホがないと使えないサービスだが、
スマホじゃない人も最近は見かけない。

孫正義氏のソフトバンクグループ傘下の
Yahooとソフトバンクが合弁で展開する
新事業だ。

12月4日にサービスが開始され、
特に目玉キャンペーンとしての
「100億円あげちゃうキャンペーン」は
さすが大企業という感じ。

PayPayを利用して支払いを済ませた
場合、利用金額の20％が戻ってくる
というもの。

戻ってくる残高は当然ながら
普通に買い物が出来るもの。

20％割引、と思えばいいが、
これが結構デカイ。

1万円のものは8,000円。
10万円のものは8万円。

この割引分を、PayPayが
負担するというものだ。

これだけの大々的なキャンペーンは、
孫正義氏の本気度の現れともとれる。

キャンペーンの理由

100億円という莫大な金額を
負担するというキャンペーン。

企業側で見れば、広告宣伝費や
サイト制作・運用費と同様に
「販売管理費」と同じ扱いに。

要は、販売（今回はサービス）
を行う際に、客を集めるための
費用というもの。

100億円という金額は確かに大きいが、
それを各種メディアが取り上げる
ことで、広告宣伝費としても効果大。

結果的に100億円で500億円くらいの
投資効果がでてそうな感じ。

まさに、スタートダッシュを目論み、
一気にキャッシュレス市場を乗っ取り、
牽引していこうという覚悟の大きさ。

現在の日本の現金利用率は約8割。
まだまだキャッシュレスではない。

しかし、裏を返せば国内消費の
8割は未開拓のマーケットという
ことだ。

この投資効果が企業の利益として
具現化されるのはもう少し先。

ビジネスとしての収益メインは
店舗側の手数料だが、開始から
3年間は手数料を取らないという。

浸透した段階で課金をスタート
させるという、まぁ孫氏というか
ソフトバンクグループのお家芸。

キャッシュレス化が進むのか

PayPayが話題もさらって
一歩リードという感じ。

しかし、QRコード決済は
ここだけではない。

LINEPayもある。楽天Payもある。
いくつかのサービス主体が
こぞってQRコード決済を
導入・スタートさせている。

電子マネー同様に、種類がいくつも
あることで浸透に時間がかかるとも
言われている。

このQRコード決済の流れが
進むようなら、決済市場の
大きな転換期になるだろう。

そうなった場合、どんな企業が
儲かり、どんな企業が損するのか。

そんなことも考えてみると、
投資家の思考が分かってくる。