北朝鮮とアメリカが威嚇の仕合い。これを地政学的リスクって言います。

連日報道される
北朝鮮関連の話題。

あまりに連日報道されるので、
若干感覚が麻痺してくる。

今一度、振り返ってみよう。
この「地政学的リスク」を。

そして、マーケットには
どんな影響が考えられるのか。

この話のハッピーエンドとバッドエンド

主人公は北朝鮮。
今の状況から大きく動くとすれば、
当たり前の話だが方向性は
「良い」もしくは「悪い」しかない。

さて、まずは良い方向に
向うとき。それはどんな結末か。

北朝鮮が、「みんなの言う通り、
やっぱやめるっす。」

アメリカが、「ありがとう。
じゃあ、みんなで仲良くしようね。」

こんな感じになるのが一番いいと
思うが、残念ながら想像が難しい。

いがみ合うヤンキー同士が、
喧嘩する前から仲直り・・・。
何もなければ、それは難しいだろう。

「KくんもAくんもやめて!
全部私が悪いのよ!」
という第三者の出現があれば、
可能性はあるかもしれないが。

それでは、最悪の方向に
向かう時は、どんな状況か。

無論、戦争勃発である。
しかも、多くの国を巻き込むほどの。

そして、もれなく日本も巻き込まれ、
いろんな国のいろんな人が命を落とす。

この最悪の状況がイメージされて
しまうかの如くに物事は進んでいる。

売り言葉に買い言葉

北朝鮮が「やるぞ!」と脅せば、
アメリカは「やってみろや!」
と威嚇しあっている。

その言葉のやり取りが
連日のように報道されている。

言葉を見る限りでは、
お互いに引く気はない。
まさに「一触即発」の状態だ。

またもやヤンキー同士で
考えてみると、ここまでくれば
引こうにも引けない状況だろう。

2国間も、そしてヤンキー2者も、
仮に心の中では「あー、言い過ぎちまった」
と思っていても、それを口にすることはないだろう。

なぜなら、「格好悪い」からだ。
もう少しそれっぽい言い方をすれば、
「体裁を気にしている」から。

そんなことを言い出せば、後から
「アイツ、ビビリだぜ」
なーんて言われ続けるからだ。

しかし、体裁など気にしない
ヤンキーがいたとしよう。

ヤンキーが言い合いになったときに
「ごめん、俺が言い過ぎたわ」
と言った場合を想像してみる。

もう一方は、「あーん!?
ビビってんじゃねぇよ!」と、
素直に謝罪も受け入れないだろう。

これではもう収拾はつかない。
今まさに、こんな状態。
そして、これが地政学的リスク。

最悪の方向にいくと、マーケットにはどんな影響?

最悪の方向、すなわち
戦争の勃発である。

米ドルは売られ、大きく円高になる。
日本企業の収益悪化につながり、
日本の経済にも大きなダメージとなる。

日本の株価も大きく下落・・・
というのが大方のイメージだが、
そうならない可能性の方が高い。

歴史上の、日本が大きく絡む戦争が
勃発してからは、株価は上昇している。

特に軍需産業は買われ、
大きく値を上げた銘柄も多い。

以前のブログにも書いたが、
「戦争銘柄」という呼び名まであるほど。

もちろん、戦争の大きさや
内容により違うとは思うので、
一辺倒に「下落」ではない、とだけ
覚えておこう。

地政学的リスクを逆手に

地政学的リスクは、その内容により
マーケットの動きは異なる。

例えば、石油産出国が多い
中東の情勢が悪化するなどは、
石油価格が高騰しやすい。

石油の価格が動くときに
企業業績も動くので、
知っていればそんな企業への投資は有効。
※石油価格で動く企業

また、大統領選挙なども重要。
大きな経済政策の舵取りを
行う予定の候補が勝利すれば、
恩恵を受ける企業は異なってくる。

今回、仮に戦争が勃発した場合のポイントは、
1、日本や韓国も巻き込むのか
2、長期化するのか
3、アメリカが圧倒的な戦力を見せつけるか
など。

韓国などは、巻き込まれる懸念からか
先日から大きく売られている状況。
その状況がいつ日本市場にきても
おかしくはない。

長期化すれば、各企業の戦略の
変更が余儀なく行われ、業績への
影響は大きくなる。

しかし、アメリカが圧倒的な
勝利をみせつけれれば、
「強いアメリカ」が世界経済を
牽引するリーダーとして買われるだろう。

くれぐれも、日本に爆弾が
落とされないことを祈るばかり。

 

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