10月から11月にかけて、
日本の株式相場は荒れ模様。
大きく下げたかと思いきや、
徐々に値を取り戻すべく上昇。
このまま上昇かと思いきや、
またもや大きな下落。
さて、今後はどっちに転ぶ?
様々なアナリストの意見がある
アナリストと呼ばれる人たちは、
今後の株式相場を予想する。
これは、証券出身の私が思う
ことだが、アナリストたちは
上がることばかりを話す。
なぜかというと、アナリストたちは
証券会社に所属しており、上がる
ことを納得させられれば、顧客に
株を買わせることが出来るから。
言い方は悪いが、所詮は会社員。
会社の利益のために動く。
9つの下がりそうな要因があっても、
残り一つが上がりそうな要因であれば、
その要因だけを語る。
なので、アナリストと呼ばれる
人たちの話は、話半分で聞いて
おくことをおすすめする。
そんな前提を踏まえて、
アナリストの意見を見てみよう。
アナリストたちの展望
某証券会社アナリストの意見では、
やはり今後の見通しは明るいという
見立てがほとんど。
例えばこんなもの。
「世界中で株価が下落しているが、
日本の下がり方は緩やか」
「日本の株はPERが低水準なので
これ以上は下がりにくい」
「日本国内の企業は好決算が
多いので、全体では上昇する」
これだけを聞くと、ふむふむと
納得してしまう。
しかし、相場は思い通りにはならない。
こんな意見が出た翌日に大きく
値段を下げることもしばしば。
上述したが、証券会社所属の
アナリストは、基本的には上がる
という話しかしない。
もしくは、これ以上下がらないとか。
まぁ、証券マンもここは同じ。
では、敢えて下がると言っている
アナリストの意見を見てみよう。
独立系アナリストはシビア
アナリストの中でも、純粋に
相場を見ているのが、独立系。
株が買われようが売られようが、
独立系の場合には収益への
影響は少ない。
なので、逆に言えばそれなりに
信用できる意見と言っていいだろう。
もちろん、上昇するという
意見もあるが、下がると言い放つ
アナリストも存在する。
そんな彼らの意見をいくつか。
「アメリカの中間選挙で、
どちらが勝っても株価は下落する」
「急速に上げすぎた株価は、
調整するためにしばらく下がる」
「貿易戦争が長引くので、
上昇は限定的」
「10年ごとの大暴落が、そろそろ
やってくる時期だ」などなど。
上がる意見も下がる意見も、
それだけを聞けば納得してしまう。
個人投資家は何を信じればいい?
全く知識のない人は、知識のある
人の話をすべて受け入れる。
故に、証券会社や銀行マンの
言いなりとなってしまう。
多少の知識があっても、専門には
かなわない。
これも、証券会社や銀行マンの
餌食となってしまう。
ではどうすればいいか。
証券マンや銀行マンと
同等、もしくはそれ以上の知識を
身につければいい。
そこまでの知識が付けば、
営業マンが話す内容について
良し悪しの判断がつくようになる。
様々な意見を集約し、
自分なりの結論が導かれる。
情報を得る手段として、営業マンの
話などは最適。
だが、鵜呑みにせずに自分でも
理解する、考える、そして
導き出せるまでに知識をつけよう。
まずは、経済ニュースを見て、
その内容を把握し、説明できるまでに
なれば大したもの。
受け身のニュースではなく
その内容から何が言えるのか。
地道な努力で報われるはず。