「締めの一杯!」で幾度となくお世話になった、あのラーメン一風堂が上場申請

今日のニュースで、ラーメン屋「一風堂」を
主力とした外食産業を手がける力の源ホールディングスが
東京証券取引所に上場申請を行ったとの報道があった。

私事ですが、飲みに行った帰りに何度も
お世話になっているラーメン屋なだけに
興味を引かれました。

上場に関しては説明ページを見てもらえれば
いいと思いますが、上場するまでの
流れをみていきましょう。

様々な思惑から、企業は上場を目指します。

そして、上場する市場に対して、「あなたの
市場に上場したいです」と申請をします。

申請を受けた市場は、提出書類その他から
上場基準を満たしているかどうかの確認をして、
問題なければ市場から「承認」を受ける流れとなります。

上場希望企業「うちの株をオタクのお店で売って欲しいんですけど」
市場(お店)「では、うちの店で扱えるかどうかを調べるんで、2〜3ヶ月待ってください」
上場希望企業「分かりました。よろしくお願いいたします。」

市場(お店)「お待たせしました。問題無さそうなので、
       ●月●日からお店に並べますね。それまでに、
       いくらで売るとかの値段とかも決めておいてくださいね。」
上場希望企業「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

今回は東京証券取引所のマザーズ市場という、
比較的審査が緩い市場への上場を申請したようで、
問題が無ければ3月頃の上場が期待されます。

さて、今回はこの新規上場をする会社が、
年間でどのくらいの会社があるのか、
全体の上場企業がどのくらいになっているのかなど、
市場全体から見た話をしてみましょう。

上場企業数は、毎年増加しています。
実は、年間で約100社弱の企業が、
毎年新しく上場しています。

月平均で10社前後くらいですね。
意外と多くの企業が上場しています。

では、逆に市場から姿を消す「上場廃止」に
なる銘柄はどのくらいでしょうか。
これは、年間で約40〜50社ほどです。

つまり、差引して年間で50前後の銘柄が
増えている、ということになります。

現在の上場企業数は約4,000弱なので、
これが50社ずつ増えていくことになります。

さて、それでは金額に換算してみてみましょう。

東京証券取引所に上場されている株式を
すべて金額換算してみます。

各企業の発行している株数に、現在の株価を掛けることで
その企業の時価総額が計算出来ます。

それをすべての企業で計算して足すという
ことをすれば、東京証券取引所全体の時価総額が
計算出来ます。

もちろん、毎日の株価で変動するので
はっきりとした数字ではありませんが、
その額はなんと約500兆円にもなります。
イメージつきませんよね・・・

東京証券取引所が「もうお店を閉めます。
お店の在庫をすべて売ります。」と宣言した場合に、
すべて売り切ったら500兆円のお金に変わるということです。
※厳密には取引所は仲介をしているだけなので、取引所の資産ではありません

今回のニュースでもあったように、
小さめの規模の会社が上場する「東証マザーズ」に
上場する場合、平均して1社あたり20億円程度の
お金を集めることになります。

その金額が、上述した500兆円に
上乗せされていく、ということになります。

上場する企業が増える=日本経済全体が活発になる
上場する企業が増える=証券に資金が流入する
上場する企業が増える=東京証券取引所が儲かる、証券会社が儲かる

大きくみればいいことずくしです。日本企業、頑張れ!

力の源HDは、ラーメン「一風堂」を国内約80店舗、
海外60店舗を展開する外食企業。

ラーメン以外の業態も運営しており、
直近の年間売上高は前年同期比16.9%増の約200億円。

 

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