株主総会は株式会社なら必須の会議

株式会社という名前のつく会社は、
上場している、していないは関係なく
必ず株主総会を開催する必要があります。

会社法という法律で決まっていて、
議事録という会議内容メモを保管しておくことも
義務になっています。

会社はいったい誰のもの？

会社っていったいは誰のものなんでしょう。
社長のもの？それとも社員全員のもの？
はたまた、株主さんたちのもの？

法律上、会社は株主のものになります。
株主さんは会社のオーナーの一人なので、
会社のことを決める権利があるんです。

小さい株式会社なら社長が株主ってことが多いのですが、
大企業になると社長は株主じゃありません。

つまり、株主じゃない経営者が
オーナーである株主さんの意見を無視して
勝手にいろいろ決めてはダメなんです。

ダメなんです！というルールがあるのに、
勝手に進めちゃう経営者っているんですよ、これが..。

そうやってルール違反をさせないために、
株式会社はちゃんと株主総会を開いて
株主さんたちの意向に従いなさい！って決まりなのです。

だから、株式総会は会社の株主さんたちのための
会議ということなんですねー。

株主総会で何を決めるの？

株主総会では、会社の経営に大きく関わるような内容について
株主さんたちに会社側から報告があります。

例えば、会社の買収や新規事業への投資、
大規模なリストラ、会社のルールの変更などです。

なので、「会社の廊下は走らないルールにしました」とか
「会社内での恋愛は禁止にしました」とかいうことを
話し合うわけではありません。

そして、忘れてはならないのが取締役の選任です。
会社は、株主さんたちに対して、

来年の取締役の候補はこの人達でーす！と発表するわけですが、
株主さんたちがOKを出さなければ
取締役になれません。

来年も僕が社長を続けます！と宣言しても

株主さんたちがNOと言ったら
社長は解任されちゃいます。（こわっ

賛成か否か！株主さんたちの議決権（ぎけつけん）

株主さんには、議決権という権利があります。
会社側からの発表に対して、
賛成か否かを言える権利です。

モモコの場合、クックパッドから議決権のハガキが届きました。

議決権の数は株主さんの持ってる株数に比例します。
クックパッドの株は100株で1議決権（投票権）ってことですね。

この議決権ですが、会社側から発表された内容について、
賛成！または反対！というだけでなく、
こんな方法はどう？という発言権まで
もれなく付いてくるらしいです。（笑

今回クックパッドから送られてきた議決行使権。
結局何もしないままでしたが、
もし来年もクックパッド株を持っていたら
絶対この議決権を発動させようと思います！

編集長より

株式総会を邪魔する総会屋（そうかいや）

総会屋とは、株主総会で文句を言ったり、
否決する流れを作ったりと、円滑な運営を邪魔する人たちのことを言います。

企業は、株主総会を円滑に進めたい、
そして何事もなく終えたいと思っているので、
そこに漬け込み、「株主総会をめちゃくちゃにするぞ！
嫌なら・・・誠意を見せろ！」などと脅してきたりします。

え、それって犯罪じゃないの？
警察に言えばいいんじゃないの？

とお思いかもしれませんが、これは株主に認められた権利を
行使しているにすぎません。

決して法律を犯しているわけではないのです。

そして、総会屋と呼ばれる人たちは、
企業が隠したい内容を暴露したり、
突っ込まれたく無い内容を掘り下げて、
株主総会を揉めさせることが出来るだけの
知識や情報を持っていたりします。

企業側にとっては株主総会に来てほしくない人たちですが、
誰でも買える上場企業の場合は、誰でも株が買えて、
誰でも株主になれます。

株主になっている以上は、株主招集通知を受け取り、
株主総会に参加する権利を持っているので、
ルール上はどうしようもないわけですね。

そこで企業は、そのような人たちに金銭的な、
あるいはその他の便宜を図り、株主総会で揉めるような
発言をやめてもらうなどの根回しをしたりします。

そうしないと、経営陣はクビになるかもしれませんので。

まとめ

今回のクラスでは、株主総会について学習しました。

株主総会って、株主さんの権限ハンパないですね。
がんばってがんばって社長になっても、
株主さんたちがダメと言ったらダメなんですよ…。