各国のトップ、それは
大統領だったり、首相だったり。

事あるごとに交代を繰り返す
ものだが、世界経済にとって
プラスなのか、マイナスなのか。

イギリスでの辞任騒動

先進国のイギリスで、
史上2人目となる女性の首相。

EU離脱問題で世界から
注目を浴びていた。

メイ首相自身はEU残留派だったが、
国民投票の結果がEU離脱となった
事を受けて、離脱を進める。

民意である離脱を進めていた
だけなのだが、離脱後の経済に
不安を感じる国民から非難を
浴びるようになる。

実際にはどうなのか分からないが、
側から見ればそれなりに頑張って
いたトップに見えた。

そんなメイ首相が、先日辞任を発表。
国の為に頑張ってきましたと、
涙を浮かべての辞任会見だった。

後任などは今からだが、
とにかくトップが入れ替わることは
間違いない。

EU離脱という前代未聞の
難題を抱えた状態で、新しく
首相の座につく人は大変だろう。

まあ、理由はどうであれ、
トップが交代する。

これは、世界経済にとって
プラスなのかマイナスなのか。

お隣、韓国でも…

日本と近しいお隣韓国。
実は、こちらもトップに
対する暗雲が立ち込めている。

韓国のルールの中で、20万人以上の
署名が集まれば、弾劾を提起できる
というものがある。

弾劾とは、つまり大統領辞めちまえ、
別の人に変われ、という内容。

もちろん提起されるだけであって、
トップが交代することが
決まった訳ではない。

しかし、韓国は歴史上最も
大統領が叩かれるお国柄。

前大統領も、知人があることに
便宜を図ったという理由だけで
牢屋行きとなった。

日本で言えば、
なんとか学園の問題のようなもの。

韓国においては罷免されるような
内容でも、日本では闇に葬り去られる。

そんな韓国国内において、
20万人以上の署名が集まり、
弾劾の提起が決まった。

すぐに交代とまではいかないに
しても、現大統領の政権運営には
不安を残すことになる。

イギリスでのトップ辞任の
すぐ後に、韓国トップへの弾劾。

世界ではトップ交代が
流行っているのだろうか…

トップ交代の、世界経済への影響

さて、トップ交代となった場合、
世界経済にはプラスになるのか、
マイナスになるのか。

結論から言うと、目先ではマイナス。
その後は、新しいトップの働き次第。

世界の株価で説明してみよう。
投資家の多くは、その国が
経済発展すると見越して株を買う。

株を買う人が増えれば、
株価は上昇する。

だが、投資家の気持ちになると
今まで知らなかった人物がその国の
トップにつくことで、不安が募る。

ちょっとイメージしにくいと
思うので、身近な例を出してみよう。

あなたの住む町の町会長は、
10年もの間、町会長として
町の為に尽力してきた。

ところが、もう歳だという理由で
退任することになり、新しい
全く知らない人が町長になる。

今までの町会長は見慣れたものだし、
何をしようとしているとかも浸透していた。

ところが、全く知らない人が
町会長に就任することで、町費が
上がるんじゃないか、ゴミ当番が
早く回ってくるのではないかと
あらぬ心配をし始める。

そうなるかもしれないし、
そうならないかもしれないし。

つまり、今までは考えることの
なかった不安が出てくる。

実際には就任後に町費が下がったり、
ゴミ当番が無くなったりと、
町民にとっていい町会長かもしれない。

だが、先のことは分からないし、
なんと言っても町会長の経験が
無い人なので、心配が先走る。

国のトップも同じことが言える。
新しいトップは、何をどこまで
する気なのか。

トランプ大統領のように、
各国に敵意むき出しのような
政府をつくるのか。

はたまた、国民の人気取りだけの
ために、税金を下げて国の財政を
圧迫させるのか。

先行き不安がまずは先行するので、
株は売られ、株価は下落することが多い。

ただし、これはあくまでも一般論。
アメリカのトランプ大統領は、
就任後から株価は上昇を続けた。

マイナス要素が大きいが、
公約などの内容によっては
株価上昇のきっかけにもなる、
という感じで理解しておこう。

どちらにしても、世界経済、
世界の株価には大きな変動が訪れる。
大きな流れを把握しておこう。