ドル・円が下落、米金利低下や株安でリスク回避優勢-円は全面高。意味わかりますか???

ドル・円が下落、米金利低下や
株安でリスク回避優勢-円は全面高。

昨日のある記事の見出し。
金融関係の人にしか
ピンとこないような文面。

今日は、この見出しを
勉強してみよう。

ドル・円が下落

まずはこのセンテンスから。
ドル・円が下落。

ドルが下落?円が下落?
どっちが下落???

正解で言うと、ドルが下落
したという意味になる。

二つの通貨が登場したとき、
最初に登場した通貨のことを指す。

「ドル・円」という言い方の場合は
ドルが主役となる。

正式に言えば、
「ドルが円に対して下落」ということ。

逆の言い方にすれば、
「円・ドルが上昇」となる。

同じ意味となるが、ドル・円と
なることで、この文章は
ドルが中心に考えている文章、となる。

米金利低下や株安でリスク回避優勢

さて、次はこのセンテンス。
分かりやすいところから
いってみよう。

「米金利低下」は、そのままだが
アメリカの国内の金利が下がった、
ということを指す。

「株安」も、そのままの意味で
この文章の場合はアメリカの株が
下がった、という言い方となる。

問題は次の言葉。「リスク回避優勢」。
さてさて、なんのことやら・・・

「リスク」は誰の、なんのリスクなのか。
こういった文章の場合には、
投資家が損失を抱えるリスクの
ことを指している。

その「リスク」を回避する動きが
強いことを言っている。

つまり、「投資家の皆さんが
損失を出しそうな通貨(下落
しそうな通貨)から撤退してるよね」
ということになる。

円は全面高

最後のセンテンス。
最初の話では、ドルが下落して
円が上昇したことを指す、と
説明した。

にも関わらず、最後にまた
円が上昇したことを示している。
しかも、「全面」という言葉がついて。

この「全面」という言葉が、
実はくせ者。

通貨の世界では、円とドルだけではない。
ユーロやポンド、人民元などなど・・・。

様々な通貨が存在している。
そして、円を中心に考えた場合、
直接交換できる通貨はドルだけではない。

円とユーロの相場も存在し、
円と人民元の相場も存在する。

「全面高」とは、ドルに対してだけではなく、
他の通貨に対しても円が上昇している
ことを指している。

別の言い方では、「独歩高(どっぽだか)」
とも言われたりする。

様々な通貨との関係を見ても、
円がすべての通貨に対して
上昇している際に使われる。

まとめ!

ドル・円が下落、米金利低下や
株安でリスク回避優勢-円は全面高。

ドルが円に対して下がってるよね。

アメリカの国内の金利が下がったり、
アメリカの株が下がってるので、

投資家の皆さんは損が出るような
通貨から撤退するような動きが
大きくなってるよね。

円は、どの通貨に対しても
上昇してるよね。

こんな文章になるのだが、
そもそもの通貨の仕組みを
知っていないと、理解はしにくい。

ここで知っておくべき知識は、
金利が下がる=通貨下落
株安=通貨下落
の二つ。

金利が下がるということは、
その国に置いてあるお金が
思うように増えない、ということ。

今までは置いておくだけで
3%の金利がついていたとする。

国内の金利が下がって、1%の
金利しかつかなくなれば、
2%の金利がつく他の国の通貨に
変換するほうが儲かるようになる。

つまり、その国の通貨が売られる
ことになり、売られる=下がる
ということになる。

株が安くなることも同様。
株安=国の価値が下がる=通貨が
売られる、という関係。

こんな理由で、米ドルは下がる。
代わりに、安全資産と言われる
円が買われ、上昇することになる。

ちょっと難しいようだが、
慣れてしまえば、経済ニュースを
読めるようになる!頑張ろう!

 

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