佐川急便を子会社に持つ
SGホールディングスが
東京証券所へ上場申請を行った。
東証による審査待ちの状態に
入ったわけで、上場日は
今のところ未定。
時価総額で3,000億円規模にも
なると言われており、大型の
新規上場銘柄となる。
宅配業界の2トップ
長らく宅配業界で2トップの
一角を担ってきた。
しかし、最近では業界トップの
ヤマト運輸に少し及ばずの展開だった。
さらには、2007年に民営化された日本郵政が
虎視眈々と追いかけてきている。
宅配業界では、ヤマトのシェアが46%、
次いで佐川が32%、日本郵便が13%。
ヤマトで揉めにもめているAmazon関連の
話も、佐川はいち早くAmazon配送から
手を引いている。
低価格すぎるとのことで撤退した
らしいが、今となっては英断と
言えるだろう。
運送業界としても上位に
宅配に限っての順位ではなく、
陸運送全体で言っても、4位に位置する。
陸送の首位は日本郵便で、
売上は1兆9000億円を超える。
業界2位は日本通運。
こちらも1兆9000億円を超えており、
売上高は肉薄している。
そして3位にヤマトHD、4位にSGHD。
ヤマトHDは1兆4000億円、SGHDは
9000億円を超える売上となっている。
上位2社が元々の国有企業であることを
見ると、やはり国営企業が民営化した
会社は強いなーという印象。
逆に言えば、完全民営の会社が
3位・4位に君臨していることが
すごいことなんだと、あらためて思う。
今まで上場していなかった佐川
有名企業で上場していない会社が
いくつかある。
佐川も、その中のひとつだった。
たびたび上場を噂されてはいたが。
では、なぜ上場しなかったのだろうか。
そもそも、上場にはどんな意味があるのか。
企業が上場する理由は、
本サイトでも詳しく紹介しているので、
そちらを参考にしていただきたい。
上場していなかったのは、
今までその必要性が無かったからだ。
ところが今になって上場を決めたのは、
それなりの理由がある。
一つは資金調達。
上場で手に入る資金を元手に、
M&Aを積極的に展開すると発表している。
そしてもう一つは、企業ガバナンス。
いわゆる企業内の不正を無くすため、
透明な経営をするため、ということ。
佐川急便はこれまでにたびたび
不祥事を起こしてきた。
そんな不祥事を起こさないために、
ということだろう。
最近ではロッテの上場の理由も
同じようなものだった。
※未だ上場が決定していない
新規公開株を買うかどうか
新規上場するということは、
投資先として考えることが
できるようになるということ。
証券会社からの配分や
ネット証券などの抽選を受けるのも
ありだが、今後の業績が
伸びるかどうかを見極めたいところ。
上場することで得る資金の使い道や、
今後の会社の方向性などは
上場することになれば目論見書に
記載されることになるので、ご覧いただきたい。
大型案件となるので初値で数倍とかには
ならないと思うが、注目はしておきたい。