ワールドカップの経済効果は?そもそも、経済効果ってどうやって計算するの?

サッカーワールドカップ、日本対イラク戦。
厳しい暑さのアウェイ戦だったが、
なんとか引き分けに終わり、
ワールドカップ出場に王手をかけた。

昨日のテレビ放映でも、
おそらくたくさんの方がかぶりついて
観戦して、応援していたんだと思う。

そして、本大会が行われるのはロシア。
ちなみに前回はブラジル。
そのまた前回は、南アフリカ。

そのまた前回はドイツで、
その前は日韓共同開催。

開催地となった国に必ず計算される
「経済効果」は、2兆円〜6兆円。

さて、この経済効果、どういうことで
どんな計算で、誰がしているのでしょうか。

経済効果の内容

詳しく知りたい人は、ググっていただければいい。
ここでは簡素化してご説明する。

大まかには、「直接効果」と「波及効果」
が存在する。

直接効果は、大会を開催するために
整備するインフラや、大会に赴く選手たちや
サポーターなどの宿泊、買い物など。

波及効果は、グッズ製造や建設の資材屋、
製造の為の設備や機器の販売など、
2次的な産業の状況を指す。

飲み会に参加する場合に、
アルコールでいい感じに酔っ払うのが
直接効果。

酔った勢いでカラオケに突入したり、
誰かといい感じになったり・・・
が波及効果。

この2種類を合わせたものを
「経済効果」と呼んでいる。

どうやって計算するの?

これまた難しい話になるので、
出来るだけ完結に説明する。
詳しく知りたい人は、ググって!

この計算に用いられる数字に、
「産業関連表」というものが存在する。

どこかの産業に需要が発生すれば、
関わる別の産業にも恩恵があり、
それを数値化したもの。統計だ。

総務省を中心に各省庁が協力して
作成。そのほか、各自治体などでも
独自に作成している。

その統計表に需要が生まれた、もしくは
このくらいの需要があるだろうという
予測の数字を入れれば、自動的に
計算されるというスグレモノ。

ちなみに、5年に1度の作成だという。

注意点は、産業関連表が複数存在すること

上述したように、国が作ったものもあれば、
地方自治体が作ったものもある。

そうかといえば、民間のシンクタンクが
作成したものまで存在する。

そして、「経済効果」が試算される場合、
計算した団体に有利な数字となって発表される。

例えば、東京オリンピック。
東京都が開催日の膨張に頭を悩ませて
いるが、経済効果はもっとすごいんだよ!
といって、膨張から目をそらさせることができる。

未だ結論を見出だせていないTPPも、
参加すればこれだけメリットあるよ!
と試算するのは推進派の経済産業省。

参加しないことでこれだけのメリットが
あるよ!と試算するのは、反対派の
農林水産省。

計算する側の都合のいいように
計算されてしまう。でも計算している
ことには間違いがない。

経済効果に踊らされるな!

「経済効果は●●円」と聞くと、
おおー、すげぇなと思う。

しかし、この●●円が、例えば30億円
だったとしても、すげぇなとなる。

そして、3兆円でもすげぇな。
30兆円でもすげぇな。

早い話が、比較する対象がないので、
すごいのかどうかもわからないが、
聞きなれない金額なので、すごいなと
思ってしまう憐れな心理。

経済効果を身をもって体感できるのは
ごく一部の業種。

あとは心理的に「すごいんだなー」と
思わせるだけの効果をもっている。

この心理を、日常に活用することで
初めて役に立つ。今日から実践しよう。

「酒を飲むことで疲れが癒され、
仕事に邁進できる。経済効果は
30万円の試算。だから、飲み代
3万円ちょうだい。」

経済効果の中身を見ると・・・

経済効果がどれだけ大きくても、
自分の業種に関わってくる人は少ない。

しかし、確実にお金が動く直接効果の
試算などは、いってみればその業界の
特需のようなもの。

その恩恵を受ける方法のひとつに、
「恩恵を受ける業種・会社の株を買う」だ。

どんな特需でどんな産業に
お金が流れるかを理解出来れば、
株式投資がもっと楽しくなるだろう。

 

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