時代に応じて、様々な産業が
注目を浴び、成長する。
ネット関連企業が注目を集め、
環境関連が好業績を上げ、
最近ではAI関連や仮想通貨関連、
QRコード支払い関連などがテーマ。
そんな時代のニーズにマッチした
業種がもてはやされる中で、
セキュリティ関連が・・・
セキュリティ関連とは?
「セキュリティ関連」と聞いて、
皆さんはどんな業種を想像する
だろうか。
一昔前までは、セキュリティと
いえばセコムやアルソックなどの
会社が注目を集めていた。
もちろん、業績は順調に推移し、
株価も順調に推移していた。
しかし、警備事業はそれなりに
飽和状態になってきた。
東京オリンピックなどでの
特需はある程度見込めるものの、
今までの順調な成長を、今後も
数年間続けれるかは疑問。
それなのに今回のブログで
セキュリティを取り上げたのは、
警備とは違う「セキュリティ」の
市場が大きくなっているからだ。
そう、勘のいい方であれば
「ああ、アレね」と思うだろう。
今の時代はインターネット時代。
インターネット上でのセキュリティが
大きな成長を迎えている。
なんと、市場規模は
1兆円を超えた。
1兆円市場と聞いてもピンと
来ない人の方が多いだろう。
例えば、ジェネリック医薬品の市場。
2018年度で1兆円を超える見通し。
下がってはきているが、パチンコ機器の
市場は1兆円程度。
そして、CtoCのEコマース、いわゆる
個人間取引の市場も1兆円を超えた。
簡単に言うと、世間一般で
それなりに認知された市場、
という感じ。
ネットセキュリティってどんなもの?
最も身近なものは、PCを利用している
人なら誰もが聞いたことのある、
セキュリティソフトだろう。
ウィルスバスター、マカフィー、
ノートンなどなど。
何かしらのウィルスソフトが、
ほぼ入っている。
ライセンス提供されており、
年間いくら、などの期間を
買っている感じだ。
中には、入っているけど更新は
していない、いわゆる形だけの
人もいる。
にもかかわらず、市場は拡大する
一方のセキュリティソフト市場。
それだけ、インターネット上での
セキュリティを危惧する人が
増えたということだろう。
逆に言えば、インターネット上での
犯罪が後を絶たないばかりか、
増加していることが挙げられる。
SNSなどのアカウントは常に
乗っ取りの危険に晒されており、
乗っ取られた経験をお持ちの方も多い。
ネットバンキングなどのIDや
パスワードを不正利用されるケースも。
クレジットカード決済で、ネット通販を
している方の情報も、抜かれるケースが
後を絶たない。
これだけのネット被害が増えてくれば、
当然ながらセキュリティソフトを
かいくぐってくるウィルスもある。
ウィルスソフトだけでは対応が
困難になっており、様々な対応が
求められている。
特に個人ではなく企業相手には、
別途セキュリティ対策が必須と
なってきている。
ネット回線の大元でブロックする
UTMと呼ばれるものや、専用回線を
利用するVPNなど、対応は様々。
それらの市場は、拡大の一途を
辿っている。
今後の行方は?
現在、インターネットの主流は
ひかり回線。
そして、多くの利用者はひかり回線
一本で電話とFAX、そしてPCなどの
インターネットに利用されている。
つまり、通信機器と呼ばれるものは
すべてが繋がっている状態だ。
泥棒の目線で言えば、今までは
盗みに入る家を探すことが大変だった。
ある程度の目星をつけて、下見をして、
泥棒に入らないと成果が出ない。
ところが、今は泥棒自身がコピペで
分身の術を使えるようになり、
どの家でも、どんな端末でも
簡単に入り込むことが出来る。
どこまでが本当かは分からないが、
端末についているカメラなどは
常に接続されている可能性があるとか。
映画とかでもありそうな話だが、
PCやスマホについているカメラを
通じて、なんでも見れるらしい。
企業のセキュリティ対策は、
年々強化しなければいけない。
個人情報保護法の改正など、
企業にとっては厄介な話だが
それだけ被害も増えているということ。
そして、今はまだ費用をかけている
人も少ないが、個人でネットを
利用する人に対しても、それなりの
セキュリティ対応が求められる時代がくる。
例えば、事業用として車を利用する
場合は保険料が高い。
しかし、個人用でも自賠責保険は
必須で、通常でも保険への加入は
しないといけないもの、という雰囲気だ。
今まではあまり費用をかけて
いなかったインターネットは、
ここ近年で費用をかけないと
いけない時代に突入している。
そう思えば、セキュリティ市場は
今後もしばらくの間、成長する
だろうという予測は誰しもが可能。
最近では、セキュリティ関連の企業に
的を絞った投資信託まで登場している。
さて、投資対象として加えるか。
イチ利用者として料金を支払うか。
今後必ずといっていいほどあるだろう、
セキュリティ企業との関わり。
どんな関わり方をするかは、
人それぞれ。