ネットで漫画が見れる。
しかも、タダで。
こう言われて、今さら
どうしたん?と思われるかも
しれないが、実は様々な
圧力がかけられている。
今日はこの話題から。
漫画無料サイトが閉鎖した
有名なサイトで、「漫画村」と
いうサイトがあった。
あくまで過去形で、現在は
もう閲覧出来なくなっている。
このサイト自身が閉鎖したわけではない。
では、なぜ見れなくなったのか。
そもそも、このサイトでは
違法性を言われ続けていた。
漫画を作者や編集者に無断で
掲載しており、著作権の侵害に
あたると言われていた。
新刊などの内容をこのサイトで
閲覧出来るようになっており、
漫画の売上に影響を与えていた。
ただ、厳密に言えば現在の違法ではない。
というのも、このサイトを運営して
いるのは外国在住とされている
人物で、日本の法律が及ばない。
しかも、配信するサーバも
外国に存在しており、海外の
サイトを日本国内の人が
見ているにすぎないからだ。
とはいえ、日本人向けのサイトに
なっており、法の目をかいくぐって
存在していたことは間違いない。
政府は法改正に動くが、そんなに
簡単に法律を変えることは出来ない。
そこで、「緊急性を要する」という
見解のもとに、国内のISP事業者に
働きかけ、このサイトを遮断したのだ。
漫画無料サイトの収益源
さて、このような漫画を無料で
見れるサイトの収入源は何か。
それは、サイト内に出てくる
広告の収入だ。
一部のサイトによれば、
漫画村というサイトは
月に6,000万円という広告収益を
得ていたと推察されている。
それなりにアクセス数を
集めていたからの広告収益。
「人のコンテンツで稼いでいる」
という批判が相次ぐ一方で、
「無料で見れるのは嬉しい」と
消費者側は喜びの声も。
どちらの意見を支持するかは
分かれるところだろう。
しかし、音楽の分野でいえば、
Youtubeなどでは無料で音楽が
楽しめるようになっている。
言い方は悪いが、エロ動画なども
無料で閲覧できるようになっている。
今さら漫画に対しての規制が
入ること自体がナンセンスに
感じるのは私だけだろうか。
出版社側の意見は、「日本を代表する
コンテンツの収益源が無くなることで、
日本の漫画家の意欲を損ね、量や質の
悪化を招く」としている。
確かに難しいところで、漫画を
書く人にお金が入らなければ、
漫画を書き続ける理由も乏しくなる。
しかし、閲覧する側からすれば、
お金を払わずに見れるに越したことはない。
一筋縄ではいかない規制
今回の強制的な規制により、
漫画村のサイトは見れなくなった。
これで漫画家や出版社も一安心。。。
というわけにはいかない。
実はこの閉鎖になった翌日に、
漫画タウンという類似した
名称で同じ内容のサイトが登場。
そして、このサイトにも規制が
かかり、現在は接続が出来なく
なっている。
おそらくだが、今後の名前を
変えて、同じようなサイトが
登場するだろう。
いわゆるイタチごっこと
なっている様子で、見る人が
いる限りこの流れは変わりそうにない。
そして、こんな規制を続けて
いると、別の視点からも批判が。
法律で禁止されている「検閲」に
該当するのでは?という批判。
要は、政府が認めないサイトを
政府の鶴の一声で接続不可にする。
そんなことが通常でもまかり通る
ようになれば、反政府の内容が
記載されているサイトを自由に
閲覧出来なくすることも可能に。
そうなれば、国内で接続できる
サイトは、国の思惑で変わる。
今の中国なんかが良い例だ。
現在、中国ではGoogleは
閲覧できない。
天安門事件なども、中国国内で
検索してもヒットしない。
インターネットも国の統治下で
制限されている。
日本もそうなっていくのか。
そんな懸念もある、今回の騒動。
まだ終わってはいない。