お一人様市場が増大。ついにアレも。

「一人◯◯」と聞いて、
何を思い浮かぶだろうか。

一昔前に流行ったものでは、
一人カラオケや一人焼肉。
一人BBQなるものも紹介されていた。

複数人でのシーンが思い浮かぶ
ものを、あえて一人で利用するもの。

そんな「お一人様」市場で、
新製品が続々と投入されている。

お一人様市場の成長の背景

なぜお一人様市場が成長しているのか。

一つは、一人暮らしの世帯が
増加したこと。

2015年度の国勢調査では、
全世帯の3分の1が単身世帯。

若者の一人暮らしはイメージがしやすい。
だが、それ以外の理由も多い。

既婚世帯も、3組に1組が
離婚する時代。一度離婚すれば、
そのまま独身という世帯も多いらしい。

高齢者世帯の一人暮らしも
増えているという。

田舎から都会に上京し、
一人暮らしをしながら
学校生活や社会人生活を送る。

若者が抜け、高齢者しか
しなくなった田舎では、夫婦だけで
生活している。

その内の片方が他界すれば、
高齢者の単身世帯の出来上がり。

なるほど、単身世帯が
増えるのは納得できるし、
今後も増えることが予想される。

一人◯◯は何がある?

冒頭にも紹介したが、
一人カラオケや一人焼肉は
有名どころ。

飲食系でいえば、
一人鍋や一人レストランも。

スーパーに行けば、一人用の
小分けされた食材が並ぶ。

コンビニでも、冷凍食品などは
1食分の大きさのものが並ぶ。

お一人様ウェディングもある。
結婚する気が無い女性でも、
ウェディングドレスは着たい、
という需要に対応したもの。

そして最近のニュース記事で
話題になっていたのは、
お一人様用炊飯器(税込4,730円)。

一人分のご飯を炊ける。
一人暮らしでも、炊きたての
ご飯を食べれるという需要を捉えた。

この商品が、売り切れるほど
人気があるのだという。

どんな人が買っているのか。
実は、高齢の単身世帯が
購入するケースが多いらしい。

お一人市場は伸びる?

様々な商品やサービスが展開され、
需要も伸びる一方。

需要が多ければ市場は拡大する。
しかし、気をつけたいのはその単価。

ちょっとした贅沢の需要ではあるものの、
それ以上はない。

一人で生活をしている人の、
ちょっとした贅沢としての市場。

これ以上の購買力があるわけでもなく、
今後の購買力の向上が見込めるわけでもない。

需要の数は増加するが、
顧客単価が増加するわけではなさそう。

お一人市場を冷静に見ると、
そんな分析になる。

決して悲観的なわけではない。
成長はしているので、狙うべき
市場の一つだろう。

しかし、過度の期待をしても
いけない市場であることは
認識しておかなければならない。

 

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