ここ二日間で日経平均が
約500円下げた。
その原因とされるのが、
イタリアの国内政局不安。
さて、何が起こった?
イタリアという国
なんとなくピザの国。
なんとなくパスタの国。
まぁ、勝手なイメージはさておき、
経済情勢を含めてみてみよう。
人口は日本の約半分、6,300万人程度。
EUの構成国で、ヨーロッパ圏では
第5位の規模となる。
名目GDPで見れば、世界で9位の
経済規模となる。
ちなみに、日本は3位。
国の形が縦に細長く、
日本人としてはなんとなく
馴染みがあるような、ないような・・・
先進国のひとつとして
有名な国のひとつだろう。
そんなイタリアで、一体
何が起こっているのだろうか。
政治不安の流れ
ニュース記事でも掲載されているが、
ちょっと分かりづらい。
マッタレッラ大統領が
コッタレッリ氏を指名し・・・
発音が出来ないような
お名前がちらほら。
名前はおいておいて、
概要を解説しよう。
まず前提として、イタリアは大統領が
存在する。その下に、議会となる
首相たちがいる。
日本と違い、一番偉いのが大統領。
日本の総理大臣にあたるのが大統領。
それを知っていて、以下の流れを
ご理解いただきたい。
まず、議会の中で「お前ら、だめだろ!」
と与党が叱られた。
「じゃあ、もっかい選挙して
どっちが正しいか白黒つけようぜ!」
となって、解散総選挙が行われた。
その結果、EU脱退派閥が政権を握った。
で、大統領から指名された人が
内閣人事を行った。
ところが、その内閣の中には
EU脱退推進派の人がいた。
大統領はEU残留派なので、
脱退派の人事を拒否った。
そして、大統領が別の人を指名し、
もっかい内閣人事してといった。
今現在はこの状態。
そして、今後の予想も。
指名された人は、今度は大統領に
当たり障りのない人事を行う。
しかし、おそらくまた議会で
文句を言われることになる。
そうなれば、もっかい解散総選挙、
という流れが見えてくる。
こないだ解散総選挙したところじゃん、
これって収拾つくの?というのが
大方の見方だ。
大統領の鶴の一声で世論とは
違う政局になっていくことに
文句を言う人は山程いた。
揉める原因は?
こんな泥沼に発展したのは、
EUに残留するか、脱退するか
という論点が大きい。
いち早く脱退を表明したイギリスのように、
イタリアも脱退すべき、という意見がある。
脱退することで、経済情勢を
立て直せるという話だ。
それだけ、EUに加盟していることで
負担がかかっているのだ。
一方のEU残留派の意見は、
イタリアだけじゃなくて、
ヨーロッパ全体で見ようぜ、
という意見。
この場合は、イタリアは
借金を続けることになる。
どちらの意見も一理あるが、
大統領は残留派、という点が大きい。
そうは言っても、大統領の
言うことは絶対。
王様ゲームで言えば王様。
さて、イタリアの情勢によっては
世界的な金融不安を
引き起こす可能性もある。
今後のイタリアには
要注意。