本屋大賞が決定!他の賞との違いと経済効果をみる

2018年の本屋大賞が決定。
受賞したのは、辻村深月さんの
『かがみの孤城』。

メディアでも大きく
取り上げられているが、
芥川賞や直木賞とは異質な
賞であることを知っておこう。

本屋大賞の特徴

文学賞として名高い芥川賞と直木賞。
この二つは、文学の観点で評価され、
本の質を選考委員会が見定めて
決定される。

つまり、専門家が評価するもの。

それらに対して、本屋大賞というのは
ちょっと違う。

文学的な観点は無く、本屋の店員が
単純に「面白い」と思った本が、
本屋店員の人気投票によって
選ばれるのだ。

どことなくAKB48の総選挙に
似ている。

この選考の違いには、
多くの疑問が投げかけられる。

本屋大賞の受賞作品は、
文学的にみて「秀でている」作品では
ないというのだ。

しかし、本屋の店員は純粋に
読んで面白いと感じたものを
選んでいるだけ。

一般消費者からすると、文学的に
高い評価を得ている本か、それとも
読んで単純に面白い本か、ということ。

ピカソの絵のように何を書いている
のか分からないが専門家の評価が
高いものと、すごく上手に風景や
人物を描く絵描き、という感じか。

一般受けは本屋大賞に軍配

選考の違いから、一般消費者は
本屋大賞の受賞作品を好む。

本屋大賞の受賞作品は、
ミリオンセラーになる場合が
ほとんどだ。

それに対して、芥川賞や
直木賞などは10万部〜20万部
の販売があれば上出来。

確かに、消費者の立場になれば、
専門家の意見よりも書店店員の
勧める本の方が買いやすい。

名誉が残るのは芥川賞や直木賞、
販売部数が伸びるのは本屋大賞。

作家の立場からすれば、名誉と
実利、どちらが喜ばしいのだろう。

経済効果を見てみよう

経済効果という観点で見れば、
やはり売上が伸びる本屋大賞の
方が経済効果が高い。

とはいうものの、どのくらい?と
言われると試算されたものは
あまりない。

ということで、勝手に試算を
してみよう。

まず、本自体の販売額。
安く見て1冊1000円程度か。

1000円の書籍が100万部。
ざっと10億円。

その後、ミリオンセラーの
作品は映画化されることが
多いので、興行収入も。

2016年の本屋大賞だった
キミスイこと「君の膵臓をたべたい」
は、8億円の興行収入。

その他のものも含めると、
20億円程度の実販売。

それに2次的な経済活動を
含むと、50億円〜100億円
程度の経済効果になる。

ちなみに話題となった
200万部セラーの「火花」の経済効果は
約105億円、と大学教授が試算していた。

印税の割合が約10%と言われているので、
ミリオンセラー作家は1億円以上の
印税を手にすることになる。

さぁ、皆さんも小説を書いてみよう。
印税生活はもう目の前。

 

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