昨日が「桃の節句」という、
いわゆるひな祭り。
昔からよく聞く行事だが、
週間が廃れてきたことや
男性には関係がないとされてきたので
最近ではそこまで注目を集めない。
意味も含めて、経済効果も
見てみよう。
ひな祭りは女の子のお祭り?
今でこそそんな風に言われているが、
ちゃんとした由来を辿れば、
そうではないことが分かる。
もともとは中国から伝わった
厄除けの行事だった。
人形の紙で作った人形を
自分の身体にこすりつけることで
自分の穢れ(けがれ)を移す。
穢れを移された人形を、川に
流すことで自分の厄除けに
する、というもの。
穢れがこもった人形を川に
流すという、なんとも環境破壊
甚だしい行事なわけだ。
ところが、江戸時代頃から
人形を飾ることへ変化し、
今に至っているという。
雛人形は早めに片付けた
方が良いと言われるところも
多いが、これは人形に穢れを
移す、という考え方のもの。
穢れを移した人形を長く
飾っておくと、その穢れが
返ってくるとか、そんなところか。
まぁ、現代では雛人形を飾り、
その時期にあった食材を楽しむ
という気楽な行事だろう。
ひな祭りは何にお金を払う?
一番真っ先に思い浮かぶのは、
やはり雛人形だろう。
お内裏様とお雛様だけの
簡易バージョンもあれば、
5段・7段のパターンもある。
安いもので3万円くらいから、
上は青天井。
決して安いものではない。
一回買えばずっと使うものだし、
年柄年中出しておくものでもない
ので、回転率はすこぶる低い。
ものすごく儲かるというわけではないが、
ニッチ産業だろう。
次にイメージするのは、
ちらし寿司のような食材。
節句に相応しい、その時期の
食材を使った料理だ。
なぜか「あさり」なども
この時期とか言われているが、
まぁそこはさておき。
スーパーやコンビニでは、ひな祭りに
なぞらえた商品が並ぶ。
少し前の恵方巻きのほどでは
ないが、まぁ時期のものとして
大量に販売される。
中にはひな祭りにケーキを
注文して食べる家庭も。
大きく言えば、子供向けの
商品が売れる時期だろうか。
あとは、女の子の着物など。
最近ではそこまで見なく
なったが、需要はある様子。
特に小さい女の子ともなれば、
着物を購入してもすぐに
着れなくなる。
レンタルであったり、写真館で
その時だけ着物に着替えたり。
経済効果は?
あるサイトに、ひな祭りの
経済効果が記載されていた。
情報元は分からないので
確実な数字とまでは言えないが、
それを考慮して、239億円らしい。
クリスマスで7000億円。
バレンタインで1300億円。
上位と比較すればその規模は
小さめだが、日本のイベント事と
して十分な数字にも見える。
特に今年は日曜日ということもあり、
イベントが多数開催されていた様子。
20%増しくらいで考えて、
300億円くらいはあっただろうか。
投資に直接の影響があるような
銘柄などはあまりないが、
各イベントの規模はなんとなく
頭に入れておくことで、今後の
投資の参考にはなるだろう。
さて、ひな祭りが終わった今、
次のイベントはホワイトデー。
530億円くらいの経済規模と
いうことで、そこまで大きくは
ないものの、次のイベントである。
イベントも続くが、3月は多くの
企業で決算月。
物の消費が1年で一番動くシーズン。
そして、新年度を迎えて足りない
ものを買うシーズン。
しばらくは忙しい日々が
続きそうだ。