今日のブログはお金とは
直接的には関係なさそうな
ITの話。

ITといっても、不気味な
響きを醸し出すハッカーの話。
さて、ハッカーと聞いてどう思う？

ハッカーの本来の意味

映画などでもハッカーと呼ばれる
人が登場することはしばしば。

各種メディアでも、サイバー犯罪の
ニュースについてはハッカーと
呼ぶ事が多い。

ハッカー＝インターネット上で
乗っ取ったりして悪事をはたらく人、
というイメージが強いのではないだろうか。

実は、ハッカーという言葉の由来は
Hackという単語からきている。

Hackとは、直訳すれば「少しの
仕事量で成果を得ること」や、
「斧で家を作ること」など。

あまり聞き慣れない直訳だが、
簡単に言えば「うまいことやる人」だ。

日本語で言えば「要領のいい人」
「頭の回転が早い人」など、総じて
肯定的な意味合い。

そう、決してマイナスな言葉ではない。
なのに、イメージは悪人のイメージ。

「●●のハッカー集団が犯行声明を
出しました」

「ハッカーと思われる人物を逮捕」
「ウェブサイトの改ざんは一部の
ハッカーの仕業」

こんな言葉がニュース等で登場する。
もちろん、悪事をはたらいた人を
指している。

実際の意味合いではないのに、
メディアが主導して悪いイメージを
もたせた感じだろう。

ハッカー協会なるものも存在する

正式名称は、「一般社団法人
日本ハッカー協会」。

おいおい、大丈夫なのかよ！と
思ってしまいそうな、モロな
ネーミングである。

そのサイトにも書かれているが、
ハッカーとはプログラミングを
楽しむ人という意味があると。

言葉だけを聞くと、マイナスな
イメージが先行しているが、
実際にはそうではない。

ハッカーと聞くと
犯罪者というイメージは
メディアによって形成された。

まぁ、メディア批判はその程度に
して、ついでにハッカーと呼ばれる
人たちが起こした騒動についても
紹介しておこう。

Coinhive事件

Coinhiveとは、あるプログラムの
名称。

あるサイトにこのプログラムの
ソースを埋め込むと、そのサイトを
閲覧しただけで、閲覧したデバイス
（PCやスマホ本体）を勝手に使うというもの。

仮想通貨のマイニングというものに
使われるので、閲覧したデバイスは
急激にバッテリーが減ったり、PCの
稼働率が高まったりする。

ファイルを破壊したり、情報を
拡散させたりという悪意は無いが、
勝手に人のマシンを使うというんだから
イメージはよろしくない。

そして、このプログラムを
貼り付けた人が、摘発される
事態まで起こった。

「他人のものを勝手に使うのは
ダメだろ」と思う人も多いハズ。

しかし、一定の人たちの意見では
そこまでの悪意とは言えないし、
摘発まではひどいんじゃないか、と。

どちらの意見が正しいのかは
人の価値観や考え方にもよるが、
摘発されることを考えれば、悪いこと。

日本の法律では、そう定義された、と
解釈していいだろう。

似たような事例がもう一つある。
アラートループと呼ばれるもの。

これは、あるサイトを閲覧した際に
ダイアログが出てきて、閉じるという
ボタンをクリックしてもまたダイアログ
が開くというもの。

そして、それが延々とループする。
まぁ、迷惑な話だ。

そして、このアラートループの
プログラムを貼り付けたとして、
男性二人と中学女子一人が摘発された。

これも、ある一定の人の意見では
「単なるイタズラじゃん」
「そんなことで捕まるのはおかしい」
という批判的な意見も。

ちなみに、このアラートループは、
ブラウザを閉じてしまえば終了する。

ファイルを破壊もせず、情報拡散も
することはない。

本当にイタズラの延長線上にある
プログラムだ。

実際にそうなった被害者として
考えてみると、非常に腹立たしい。

だが、そんなことを仕掛けた側を
守る団体こそが、ハッカー協会だ。

ますます増えるプログラム

昔は、何かしらをダウンロードさえ
しなければ、感染することはなかった。

最近のものは、サイトを閲覧した
だけで何かしらの被害に合う。

そんなことを気にしていると、
ネットなんて使えたもんじゃない。

ネット社会で便利になっていく
一方で、このような被害が
出るのは当然の流れだろう。

そして、今後もインターネットの
活用は進むだろうし、新手の
プログラムは登場するだろう。

どこまでが悪で、どこまでが善か。
切り分けが曖昧なまま、今後も
ネット活用は広がりを見せる。

ちなみに、このサイトには
そんなプログラムは入って
ないので、ご安心を。