牛丼チェーン店の熾烈な争い。まだまだ伸びる?

2月の牛丼チェーン店の
売上が出揃った。

大手3社はどこも好調な
数字を出している様子。

その中身を解析してみよう。

どこの数字を見る?

牛丼チェーン店が好調、というのは
どこのどんな数字を見れば良いのか。

それは、各社がIRなどで公表している
様々な数字。

その中でも注目するのは、
既存店売上高、客数、客単価、
そして全店売上高。

それぞれの数字を、前年の
同じ月と比較することで
伸びているかどうかを見る。

既存店売上高とは、その名の通り
既存の店舗の売上。

既存店の定義は、出店してから
1年以上が経過している店舗。

そして、客数。
まぁ、これはいいだろう。

次は客単価。
1人のお客さんが平均して
いくら使ってくれるのかということ。

客数×客単価で計算されるのが
売上というものになる。

そして最後に全店売上高。
新規出店した1年未満の店舗の
売上も入れた、企業全体での
売上というイメージだ。

大手3社を比較

それでは、それぞれの数字を
大手3社で比較してみよう。

■既存店売上高
すき家 104.9%
松屋 100.0%
吉野家 136.3%

既存店売上高では吉野家に軍配。

■客数
すき家 100.8%
松屋 99.2%
吉野家 154.0%

客数ではダントツで吉野家。

■客単価
すき家 104.1%
松屋 100.8%
吉野家 88.5%

すき家に軍配。吉野家の客単価の
減少が印象的。

■全店売上高
すき家 102.6%
松屋 103.6%
吉野家 139.6%

すべてを計算に入れると、
吉野家の好調さが浮き彫りに。

客単価を大きく減らし、代わりに
客数を大きく増やす戦略が功を奏した。

ただ、残り2社も微増ながらも
売上を伸ばしていることが分かる。

牛丼業界は好調?

大手3社が揃い踏みで売上を
あげているところをみると、
牛丼業界の未来は明るくみえる。

しかし、気になるのはその店舗数。
このファストフード業界は
店舗を増やしてナンボの世界。

しかし、ここ1年ですき家と吉野家は
店舗を減少させている。まぁ、10店以内だが。

代わりに松屋は年間で10店舗ほど
店舗を増加させているが、まぁその程度。

積極的な出店を控えている
ということなのか。

それとも、出店が飽和状態で
頭打ちになっているのか。

店舗数が伸びなければ、
全体の継続的な業績拡大は
かなり厳しい。

すき家や吉野家は、他の業態店舗を
増やしているらしく、企業としては
伸びているらしい。

牛丼だけではこれ以上の伸びが
期待出来ないから、という
理由で他業態への進出をしている。

牛丼業界がどんどん縮小して
いくのだろうか。

牛丼が好きな私としては、
業界をどんどん盛り上げて
もらいたいと思う。

 

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