GDPプラス、日本の景気は回復と見ればいいの?

先日、GDP速報値なるものが
発表され、その内容が話題に。

マイナスではなくプラスの数字。
しかし、その中身には問題点も。

景気回復と見ればいい?

GDP速報値

GDPという言葉は、聞いたことは
あるだろう。

中学あたりで習ったはずだが、
社会人になってからは直接
触れることはない。

GDPの略などは割愛するが、
簡単に言えば国内で作り出した
売上のようなもの。

日本という国を一つの企業と
してみた場合の、売上のようなもの。

GDPが順調に伸びれば、売上が
順調に伸びている企業と同じ
ようなイメージとなる。

しばしば「国力」として
説明されることも多い。

そんなGDPの数値を、3ヶ月に
1度の割合で内閣府が発表している。

GDPが増加=経済の活性化、
そしてそれが株高につながる。

外国人投資家は、このGDPの
数字を見て「あー日本の経済は
回復してるんだなー」と思い、
日本株を買い始める。

とまぁ、ここまでは一般的な話。
ところが、今回のGDPの数字は
いつもと少し異なる。

GDPの算出方法

GDPは、日本語で言えば
国内総生産。

私が誰かに何かを売れば、
その価格はGDPに反映する。

知人友人に売ることもあるし、
企業・法人に売ることもある。

そして、海外にも輸出して
売ることもある。

売ったものすべてが、GDPの
数値に絡むと思っていい。

逆に、日本が売ったのではなく
買ったもの、つまり輸入した
ものに関しては、マイナスとなる。

通常の考え方で言えば、GDPが増加
するときは、国内で販売されたものが
増えたということ。

そして、今回の速報値もプラス0.5%
という数字で、年間に直すと
2.1%の成長の数字。

なのに、今回の速報値は「まやかし」
だと揶揄されている。
さて、何が違ったのだろうか。

輸入と輸出の関係

ちょっと分かりにくいかも
しれないが、輸入したものよりも
輸出したものの方が多ければ、
売上が増加したとみる。

今回のGDPの中身も、輸入額が
輸出額を下回ったので、プラスの
数字を出した。

ところが、実際には輸出額は
前期に比べて減少している。

それなのにプラスの数字が出たのは、
それ以上に輸入の額が減少したから。

企業に例えてみよう。
売上は前年比でマイナス。

しかし、それ以上に原材料などの
支払いが減少したため、利益は
いつもより出ました、という感じ。

売上が減少しているという時点で、
業績が回復しているとは言えない。

そして、GDPの算出に使われる
もう一つの数字が、国内需要。

つまり、我々が個人的に
消費をする分だ。

この個人消費も、実はマイナスの
数字が算出されている。

個人消費もマイナス、全体的な
売上もマイナス。

はっきりいって良くない。
にもかかわらず、GDP速報値はプラス。

これが、今回の数字に対して
揶揄されている内容だ。

GDP速報値を投資に活かす

GDP速報値は、国内の景気が
回復しているか、そうでないかを
判断する数字。

いつものGDP速報値であれば、
素直に「日本株は上がりそうだな」
と参考にするようなものだった。

ところが今回のGDP速報値は、
内容が悪いのに数字だけはプラス。

若干のプラス要因にはなったかも
しれないが、今からどんどん
日本株が上がる、という数字ではない。

そのへんを加味して今後の株式相場を
考えると、買い時は今ではない。

国内消費や国外消費(輸出)が
ともに増加となり、その結果で
GDPがプラスになれば、それが
投資のシグナル。

今は全体相場が上がるような
時期ではない。

逆に、個別銘柄に集中し、
儲かっている企業の株価は
上がるが、トントンかマイナスの
企業は売り込まれる。

GDPが名実ともに上昇する
ような状況になれば、自然と
日本株は上昇するだろう。

投資判断は、そのときに始めても
決して遅くはないだろう。

もちろん、投資判断は自己責任と
なるが、GDPの数字だけに
踊らされてはいけない。

 

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