何度もブログに書いているが、
10連休がいよいよ迫ってきた。
楽しみにしている人も多いが、
喜んでいない人も多い。
では、企業としては10連休を
どのように捉えているのだろうか。
連休特需業種
これは以前にも書いたが、
10連休となることで恩恵を
受ける業種。
まずは、なんといっても観光。
旅行会社などは、例年の3倍程度の
売上が見込めるそうだ。
そして、外食産業。
まぁ、世間の主婦の方々も
連休ということで食事を作りたく
ないのだろう。
外食するケースが増えることは
十分に予想できる。
そして、小売業。
連休中の人たちは、遊びに行くか
買い物に行くか、家でゴロゴロするか。
買い物となれば、当然ながら
小売業の売上は上がる。
家でゴロゴロする人が多いと
予想されるので、スマホなどの
ゲーム会社も儲かるだろうと
言われている。
とにかく、10連休を迎える人たちは
何らかの消費を行う傾向にある、
ということだろう。
反面、連休が売上減少に
つながるケースもある。
例えば、営業会社などは
稼働日数が減るだけで、その分
営業成績が落ちる。
製造業も同様。
稼働日数が減ることで
製造能力も下がり、商品等の
供給量が減る。
建設業も同様に、稼働日数が
減ることで納期が余計にかかり、
全体的に売上は下がる。
ただし、そんなことは
想定済みなので、各企業で
対応は異なる。
連休も稼働
製造業は、連休中も工場などを
稼働し、生産能力の減少を
少しでも抑える動きがある。
休日でも社員に出勤してもらい、
工場の稼働日数を確保する構え。
建設業も同様に、連休でも
工事を進めるなど、対応を行っている。
ただ、休日に人が動くとなれば、
人件費が上がる。
通常の人件費に比べて、1.2〜1.5倍
程度の人件費がかかる。
人件費がかさめば、当然ながら
利益の減少につながる。
稼働が減っても利益が減少、
稼働を確保しても利益が減少。
つまり、製造業や建設業は
10連休など望まない業種。
ちなみに、営業会社でいえば
営業先が連休に入ることで
どれだけ稼働日数を増やしても
生産性は向上しない。
なので、連休=利益の減少が
直接的に出てくる業種となる。
企業は連休をどう捉えているのか
業種によって良し悪しが
あることはご理解いただけただろう。
しかし、大手ともなれば
今年の10連休は何も特別な
ことではない。
例えばトヨタ自動車などは、
昨年の連休も9連休、今年も9連休。
当然、当初から予定していた
連休なので、いつもとさほど
変わらない。
大きく変わるのは、中小企業。
あるアンケートの結果が。
10連休の会社への影響についての
質問に対する回答。
1位は約半数の49.8%で
「売上の減少」。
2位は約3割の33.6%で
「生産性の低下」。
3位は、24.9%で
「残業の増加」。
中小企業の経営者の気持ちに
なれば、ちょっと同情して
しまいそうになる。
連休返上で社員を動かす会社も
あれば、諦めて休むという
会社もあるだろう。
どちらにせよ、中小企業に
とってみればいい話ではない。
まぁ、愚痴ってもどうしようも
ない話ではあるが。
中小企業の経営者の方は、
とにかく頑張れ!
そして、そんな企業に勤める
従業員の方は、社長に感謝しよう。