日本郵政のクリックポストが値上げ。クリックポストって知ってる?

「日本郵政、個人向けの
小型荷物最安宅配の
クリックポストを値上げ」

今日はこんな記事から。
というか、クリックポストと聞いて
分かる人はどのくらいいるだろうか。

最安値で利便性にも優れるのに
認知度はイマイチ。
使うかどうかはおいておいて、
知っておこう。

クリックポスト概要

あまり聞き慣れないクリックポスト。
実は、2014年から開始されている
サービスの名称。

サービス開始から4年近く経過
しているのに、知名度は低い。

某サイトでは、このサービスについての
認知度調査を行ったところ、
知っている人は全体のわずか10%だった。

しかし、業界最安値と、利用する
側のメリットは意外と大きい。

クリックポストは、日本郵政と
Yahoo!Japanが連携したサービス。

Yahooオークションなどの利用者には
重宝するサービス。

といっても、Yahooオークションでなくても
普通に誰もが利用できるサービス。

最大の特徴は、全国どこへ送っても
一律164円で送れるというサービス。

ただし、いくつかの制約があるので、
デメリットも知っておこう。

クリックポストのデメリット

いざ利用しようとなれば、いくつかの
デメリットを理解しておく必要がある。

まず、支払いはYahooウォレットを
通じてのみ。

つまり、Yahoo!JapanIDを取得して
Yahooの顧客となっている必要がある。

そして、Yahooウォレットという
サービス内で、クレジットカードで
決済をする必要がある。

手紙などのように、郵便局に持参して
切手分を支払えばOK、というわけではない。

そして、宛名なども手書き不可。
つまり、PCなどで専用の宛名ラベルを
印刷する必要がある。

サービス元は、「簡単決済」や
「簡単手続き」を謳っているが、
利用者側の視点は、そうでもない。

そういった、一種の邪魔くささが
大きな壁になっているという。

あとは、送れるサイズ。
個人間売買などの活況を受けて
開発されたサービスなので、
郵送可能なサイズが個人向け。

送れるものといえば、衣料品や
コミック、DVDなどの比較的
小さいものに限られる。

このへんのデメリットを理解して、
問題ないならメリットを享受できる。

クリックポストのメリット

最大のメリットは、何度も登場するが
全国一律164円という運賃の安さ。

今回のニュースでは12%の値上げを
されたという内容だが、それでも
185円という金額。

ちなみに、185円に値上げされるのは
9月1日利用分から。

そして、郵送手配をするのに
ポスト投函で済むという利便性。

印刷したラベルを規定内のサイズの
箱などに貼り付ければ、はがきなどと
同様にポスト投函で郵送手続きが完了。

土日や夜間なども郵送手配ができる。
昼間なかなか時間が取れない人には
便利なサービスだ。

さらに、追跡サービスもついている。
郵送したものが、現在どの地点に
いるかをネット上で把握することができる。

ここまで出来てこの値段!を
売りにしているだけあって、
なかなかのサービスといえる。

邪魔くさいという部分を除けば、
国内で利用しやすいサービスと
いっていいだろう。

届け方が変わる!

クリックポストのメリットと
デメリットを知って、利用できる
ものは利用すればいい。

しかし、サービスの根本となる
配達員による配達の仕方が変わる。

これはクリックポストというよりも
日本郵政全体の配達員の配達の
仕方の変更。

今までは不在者のお宅には
不在者通知などを入れて、
再配達の時間を確認していた。

だが、配達員の二度手間などの
ムダを省くために、この再配達に
制限がかかる。

再配達自体が無くなるわけではないが、
再配達が可能な時間帯が、短くなる。

日本郵政による、運賃の値上げと
配達の利便性の制限。

ヤマト運輸などでは先行して
値上げと制限が行われていたので、
それを追いかけるような内容。

つまり、宅配全体で値上げが行われ、
そして制限がかかる。

ヤマト運輸は、先行して上記2点を
行った結果、企業としての利益率は
大幅に改善した。

企業利益は大きくなるが、消費者は
我慢を強いられるという構造。

今後もこの流れは強くなるだろう。
配達の値上げと制限が、EC市場の
成長を阻害する、なんて言われている。

今後のサービス内容の変化次第で、
EC市場の成長鈍化の可能性を
知っておこう。

 

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