誰もが利用しているコンビニ。ファミマとココス??コンビニ業界全体の動向を紐解いてみましょう。

先日、読者からこんな投稿が寄せられた。

「コンビニのファミマとファミレスのココスの
ニュースが出てたんですが、どういうことですか?」とのこと。

コンビニ大手のファミマと、ゼンショーグループ傘下の
ファミレスのココスが、なにかあったらしい・・・

ということで、今日はコンビニ業界の動向を。

ファミマとココス???

投稿内容を調べてみたが、何も出てこない。
ニュースになるくらいなら、どこかにあるはずなのに・・・

ファミマやココスのHPも確認してみたが、
何も出てこない。

そしてひとつの結論に。
投稿者のいう「ココス」は、おそらく
「ココストア」のことだろう、と。

ファミマがココストアを買収

2015年3月のこと。ファミマがココストアを買収すると
発表している。その後、ファミマとユニーGHD(サークルK)
とも統合を果たしている。

コンビニ業界の買収や統合、実はかなり進んでいる。
ここで、現在の状況を確認してみよう。

コンビニ業界の売上等

※売上・店舗数は各社HP等より抜粋
第一位:セブンイレブンセブン&アイHD

売上高:約4兆2,000億円
店舗数:約19,000店舗

第二位:ファミリーマート

売上高:約2兆円
店舗数:約18,200店舗

第三位:ローソン

売上高:約2兆円
店舗数:約12,500店舗

ちなみに、4位に位置する「ミニストップ」は
店舗数で2,000件前後と3位から大きく差があるので、
やはり3社3強の動向が、コンビニ業界全体の動向と言える。

コンビニ業界の再編

最初から3強になっていたわけではない。
コンビニ各社は合併や買収・統合を繰り返し、
現在の状況になっている。

例えば、ファミリーマート。
冒頭でも触れた「ココストア」の買収や、
サークルKサンクス(ユニーGHD)との統合を経て、
現在の店舗数となっている。

サークルKサンクスも、元をたどれば
サークルK(ユニー傘下)とサンクス(長崎屋傘下)の
合併で出来た会社だった。

そしてローソンも、ポプラやスリーエルを
吸収するべく、出資や買収交渉を進めている。

セブンイレブンは特殊で、すべて自社での展開。
そして利益率も高く、3社の中でも一歩抜き出た感じである。

コンビニ業界の動向

業界再編が進み、各社は店舗数や売上を順調に
伸ばしているかに見える。

ただ、先が明るいとも言い切れない事情が
いくつも取り沙汰されている。

例えば、国内需要の飽和。
今ではどこに行ってもコンビニがあり、
ひどいところではコンビニが隣接していたりする。
同じコンビニでも、目と鼻の先にある、なんてことも。

国内は既に飽和状態で、国内店舗数や収益を上げるには
M&Aによる既存店舗の買収や、不採算覚悟での
人口の少ない地域への出店が必要。

そして、インターネット通販の増大。
決して安くないコンビニで買うなら、
ネット通販で届けてもらう、という流れが
コンビニの売上を押し下げるのではないかと
言われている。

さらには、以前のブログ記事にも書いた
Amazonなどの無人コンビニの進出
既にこの流れに乗ろうとしている企業が
あるらしいが、はたして。

コンビニの策は?

もちろん、コンビニ各社が現状の不利な
流れに指をかじってみているだけではない。

セブンイレブンで始まった淹れたてコーヒーの
販売は功を奏し、瞬く間に他のコンビニも追随。

最近ではドーナツの販売も始め、ミスタードーナツ(ダスキン
の売上が減少しているという記事も出ているほど。

そして、郵便物の受け取りサービスや、
地域の高齢者向けサロンの併設など、
商品だけでなくサービスを充実させることで
客単価アップにつなげているという。

今後のコンビニ業界は?

この記事を書いているのは2017年4月。
コンビニ業界の流行りも早かった。
そして、再編も驚くほどのスピードだった。

何らかの理由があって廃れるとすれば、
そのスピードも早いものになるだろう。

日に日に変わっていくコンビニ業界の状況は、
私たち生活者にとっても密接に関わるので、
知っておきたい。

 

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