中学・高校の運動部活動の
指導者外部委託が進む。
部活動の外部コーチって
今までにもあったよね?と
思いきや、今回の話は
少し違う。
今日はそんな話題から。
外部”指導者”と外部”指導員”
指導者か指導員か。
今までにもあった外部コーチは、
外部指導者。
技術的な指導を専門に行い、
顧問である教諭と連携を
取りつつ部活動を行う。
出来なかったのが、大会の
引率や顧問不在時の部活動。
あくまで技術的指導を
行う人員なので、それ以外の
責任を伴う行為は出来なかった。
それをできるように
したのが今回の改正。
指導員という立場であれば、
顧問の代わりに部活動を遂行
することができる。
部活動の代わりに、大会にも
引率することができる。
おそらく準公務員のような
立ち位置になるのだろうと
思われる。
法改正の背景にあるものは?
そもそも、今回の法改正の
背景には、教諭という仕事の
仕事量が格段に増えたからとのこと。
公務員として教師を勤めるのに、
部活動は時間外勤務。
土日の練習などは、完全に
サービス残業と言っていいだろう。
今までは、教師の熱意に頼って
いただけだという。
教師に部活動の顧問になることを
原則としている中学校は87.5%。
土日に部活動に関わる時間は
10年前に比べて約2倍に
なっている。
安全管理業務の増大や
大会の増加が要因。
しかも、自分が経験してきた
スポーツではないことが多い。
確かに、かわいそうといえば
かわいそうな気もする。
外部委託がすすむ
神戸市教育委員会では、市立の
中学校すべてに「外部支援員」
制度を導入。
指導員ほどまではいかないが、
部活動の面倒をみてもいいという
権限。
これで、今までは部活動が
終わってから会議などをしていた
教師も、部活動中にできるように
なったという。
東京都杉並区では、部活動の
外部委託を実施。
週に1〜2回を外部委託し、
1回の委託料は5,000円だという。
大阪市も一部に導入し、
生徒や親からも好評を得ているという。
担当するのは元アスリートなど
スポーツ選手やインストラクターを
業務としている先に委託する。
スポーツ選手は選手生命が終われば
ただの人。
多くのアスリートの行く末は、
チームの監督やコーチ、そして
民間スポーツ施設のインストラクター。
そんな人たちの受け皿として
雇用を生み出すというメリットも
あるらしい。
委託する側、そして
委託される側の双方に
メリットのある改正。
ただ、気になるのは
その委託料の出処。
中学・高校となれば、
学校の経費からの捻出。
つまりは、税金。
どれほど膨らむ費用なのかは
分からないが、税金が投入される。
個人的に、内容には賛同するが
財源も明らかにして欲しい気がする。