目次
投資家の種類
株や債券、投資信託に投資する人または団体のことを
投資家といいます。
会社自体が投資している場合は、
その会社は投資家になります。
会社が人のような扱いになるのですね。(笑
音楽家、芸術家、脚本家…。
○○家って、個人に対しての職業かと思ってましたが、
会社に対しても投資家ってかなりの違和感…。
編集長の原稿見て驚いたんですが、
トヨタ自動車という会社には、
投資部門があって
会社自体が投資をしてるんですって!
会社に入るお金って、
事業の売り上げだけかと思ってましたが、
会社も投資してたんですね…。
では、今回は投資家の種類について学習しましょう。
投資家は、3種類に分類されます。
1.個人投資家
2.機関投資家
3.外国人投資家
個人投資家とは
株でも投資信託でも不動産でも、
お金を増やすための投資をしていれば
「投資家」です。
マネーの常識は若葉マークですが、
投資信託と株に投資している個人なので、
わたくしモモコは個人投資家です。
もし、あなたが株に投資しているなら、
あなたも個人投資家です。
なんだかかっこいい響きです。(笑
名刺の肩書きに付けたい…。
また、会社自体が投資している場合も、
個人じゃないけど個人投資家という扱いになります。
機関投資家(きかんとうしか)とは
機関投資家というのは、一度の取引が数億円単位という
半端ない金額の取引をする大口の会社のことです。
機関投資家の例
- 銀行の銀行である日本銀行
- みずほ銀行や三井住友銀行のような都市銀行
- 地方に本店がある地方銀行
銀行は、預金者のお金を資金にして
投資をしています。(このやろっ!)
日本銀行は銀行の銀行なので
預金者は一般人ではなく銀行になります。
- 野村證券や大和証券などの大手証券会社
- インターネット専用の証券会社
- 地方に本店がある地方証券会社
証券会社は、個人投資家のお金を資金にして
投資をしています。
- 朝日生命やアフラックなどの大手生命保険会社
- 民営化されたかんぽ生命
生命保険会社は、わたしたち契約者に
保険金を支払うためのお金を貯めておかなければなりません。
そのために、預かったお金を投資しておき
少しでも多く貯めておきます。
ながいっちゅーねん…。
GPIF(http://www.gpif.go.jp/)ともいうみたいですが、
年金積立金の安全かつ効率的な管理・運用に努め、
年金制度の運営の安定に貢献
するそうです。
よく分かりませんが、
年金の積立金を投資で運用してるってことみたいです。
日本の株式の80%は機関投資家が買っている
日本の証券取引所で売買される株式の80%は、
数億円単位というバカでかい金額を動かす機関投資家の資金で
成り立っています。
そして、日本の証券取引所で売買される株式の時価総額
(すべての株を現金にした場合の金額)は、
約600兆円と言われています。
(想像すらつかない金額ですけど…)
つまり、その80%の480兆円は
機関投資家のお金ということです。
この80%のうち、1番割合の大きいのが日本銀行、
2番目は年金積立…GPIFです。
2番目と言っても約130兆円を
投資の資金にしてるんだとか。
もう国家予算レベルですよ…。
例えば、ある株を100株、10万円で買った
という取引をしても、その株価にはほぼ影響はありません。
でも、機関投資家の動かすお金は
億とか兆とかケタ違い。
これだけ半端ない金額が動けば、
1回の売った!買った!が
個人投資家の何万人の取引に相当します…よね…そりゃ。
なので、株式の相場に大きな影響を与えるわけです。
機関投資家が守っている100億ルール
合併と買収で出てきた買収について
覚えていますか?
ジャイアンがのび太の会社を
買収しようと思ったら
ジャイアンは、のび太の会社で発行されている
全ての株の51%以上を買い占めればいいのです。
のび太の会社が、1株5万円の株券を
1000枚発行していたとしましょう。
51%といわず、全部買い占めようとすれば
5,000万円です。
機関投資家が動かすお金の単位、
億とか兆でしたよね。
ということは、機関投資家の手にかかったら、
のび太の会社は100均で商品を1個買うのと
対して変わらない感覚になってしまいます。
なので、機関投資家には
時価総額100億円以下の会社の株は
買ってはいけない
という暗黙のルールがあるのです。
なので、のび太の会社が日本銀行に買収されることは
ほぼない…ということです。(ほっ…)
証券取引所が決めた5%ルール
合併と買収でも出てきましたが、
ジャイアンがのび太の株を5%以上買ってしまうと、
ジャイアンは証券取引所(正確には財務局と金融庁)に
のび太の会社の株を5%買いました!という報告を
しなければならないのです。
この5%ルールは機関投資家も同じです。
外国人投資家とは
外国人投資家というのは、海外の機関投資家のことです。
外国の会社が日本の株を買うので、
海外のお金が日本に入ってきます。
外国人投資家の例
- サウジアラビアなどの石油産出国、別名「オイルマネー」
- アメリカなど、他国の年金運用会社
- ヘッジファンドと呼ばれるプロの投資集団
外国人投資家もルールは同じ
外国人投資家のルールは機関投資家とほとんど同じです。
投資家を比べてみると
対象 | 目的 | |
---|---|---|
個人投資家 | 個人や会社 | 投資 |
機関投資家 | 銀行 証券会社 保険会社など |
主に投資 ときどき買収 |
外国人投資家 | 外国 外国の年金運用会社外国のプロ投資集団 |
主に投資 ときどき買収 |
編集長より
このように、機関投資家や外国人投資家の
動向や内部的なルールを知ることで、
銘柄を選定する際の大きなきっかけになります。
また、日本の経済ではどのようなことが
行われているかを理解することが出来るようになります。
まとめ
今回のリライトでモモコが学習したことは、
銀行や保険会社が投資しているってことでした。
特に、保険会社の場合は、
いざ億単位の保険金を支払おうと思ったら、
わたしたち契約者が月々支払ってる金額だけじゃ間に合わないですもんね。
お金を増やすには、まず投資なんですね…。
- 投資部門を持っている会社がある。
- 機関投資家は一度の取引が数億円単位の会社。
- 機関投資家:銀行・証券会社・保険会社・年金積立金管理運用独立行政法人など。
- 日本の株式の80%は機関投資家が買っている。
- 機関投資家は時価総額100億円以下の会社の株を買えない暗黙のルールがある。
- 外国人投資家は外国の投資家(国や運用会社)。
- 外国人投資家:外国や外国の年金運用会社、外国のプロ投資集団など。