アメリカを中心とした国際情勢が、
日に日に悪化している。
正しくは、悪化というよりも
表面化している、という表現が
正しいが、今後の備えは?
アメリカと対立する各国
連日のようにニュース報道で
取り上げられている、アメリカを
中心とした国際情勢。
つい先日は北朝鮮との関係が
悪化したり改善したりと、
日に日に変化する緊張状態があった。
その緊張状態に応じて、世界の
株価は乱高下を繰り返していた。
あれだけいがみ合っていた両国は、
トップ会談を行うことで徐々に
沈静化を見せていた。
ところが、今現在では再度の
仲違い状態で、残念ながら
関係改善の目処はたっていない。
そんな中で、新しくアメリカと
対立したのは、米国に次ぐ巨大な
国、中国だった。
罵り合うことはしていないが、
関税引き上げ合戦で両国の
関係は悪化の一途をたどる。
貿易戦争とまで呼ばれるこの
一連の動きは、世界の株価を
冷えさせるには十分な事案。
更には、中国の肝いり企業である
ファーウェイの排除が始まった
ことで、関係はさらに悪化。
ある専門家の意見では、関係の
修復は不可能で、エスカレート
することで戦争もあり得ると。
貿易戦争の終焉が見えないまま
冷戦状態に突入したかと思いきや、
今度はアメリカの矛先がイランに。
イランとアメリカで結ばれた
核に関する合意について、イランが
守っていないと言い出した。
過去に締結した合意を破棄し、
イランに対しても経済制裁を
発動させる流れに。
なんとか和解して欲しいと
願う日本は、アメリカの依頼と
相談を受けてイランとの会談へ。
ところが、会談中に日本国籍の
タンカーが攻撃されるという
なんとも意味深な事案が発生。
イランは関与を否定しているが、
アメリカはイランがやったことを
証明すると、様々な画像を
公開している。
この画像や発言を鵜呑みにして
いいのかどうかはさておき、
これでアメリカがイランを攻撃する
口実ができたわけだ。
アメリカ対北朝鮮。
アメリカ対中国。
アメリカ対イラン。
すべてが核保有国とあって、
一旦戦争の火蓋が切って訪れると
相当な被害に見舞われるだろう。
日本の立ち位置は?
今の混沌とした国際情勢の中で、
我が国日本はどのような立ち位置
なのか、見てみよう。
まず、軍事的に敵対している
国は、皆無。
なぜなら、基本的には日本は
軍を持たない国となっているから。
どんなに揉めても、手を出しません、
平和的に解決していきますので、
というスタンスを貫いている。
だが、このスタンスが最近少し
ゆがみ始めた。それが、安全保障。
今までは自衛隊はあくまで自国を
守るためだけに軍事力を発揮できる
ように、法律で決められていた。
ところが、最近の法改正によって
同盟国が戦争するときは一緒に
参加できるという内容に変わった。
そして、同盟国といえば、国際情勢の
渦中に位置するアメリカ。
つまり、アメリカがどこかの国と
戦争を始めると、同盟国の支援と
いう名目で戦争に参加できるようになった。
自衛隊がアメリカの戦争支援に
回ることができるようになった。
途端に、アメリカは様々な国と
緊張状態を作り出した。
日本の援軍を期待して・・・とまでは
いかないだろうが、少しは
日本の軍事力に期待しているのだろう。
ちなみに話は少し逸れるが、日本の
自衛隊は世界でも軍事力が高いと
評価されている。
他国に比べて人数も予算も少ないのに、
設備や能力が高いんだとか。
まぁ、そこはおいておいたとしても、
日本の自衛隊が戦争に参加する
という事態は十分に可能性があるといえる。
ただ、どこの国も戦争を望んで
いるわけではない、と思う。
なので、日本はアメリカの要請
だったとしても、イランとの仲介役を
引き受け、訪問している。
戦争勃発の可能性は?
これは賛否両論があるところ。
だが、現在の国際情勢が
いかんせん悪い。
今の状態は戦争勃発の寸前、
一触即発という状態。
戦争が始まっても、なんら不思議
ではない、という状態だ。
なので、戦争勃発の可能性は
低くはないと見るべきだろう。
では、戦争が勃発したときの
経済はどう動くだろうか。
もちろん、株価は先行き不安に
よって大きく値下がりするだろう。
だが、ここで覚えておいて
ほしいのは、戦争が集結する
少し前から株価が上がり始める
という事実。
先行き不安が解消されると
いうことになるので、下がった
株は買い戻され、相場は上昇する
傾向にある。
投資家目線で現在の状況を
見れば、今は買い時ではない。
買うのは、先行き不安が完全に
払拭してからでもいいだろう。
とにかく様々な投資に関しても
影響を与える、戦争。
国際情勢を注意深く
見守っていこう。