話題にもなった、スーツ型の
作業着が売れ行き順調だという。
アイディアひとつでヒット商品を
生み出したというもの。
今回はそのヒット商品を
みてみよう。
その名もワークウェアスーツ
いっとき話題になったので、
知っている人もいるだろう。
作業着なのに、スーツに見えるという
カジュアル?な服が登場した。
登場の際には賛否両論あった。
特に、そもそものコンセプトに
批判が殺到したという。
開発は某企業の女性チーム。
作業着に対する従来のイメージが
あまりよくないので、という原点。
この原点に批判が集まった。
スーツの方がカッコイイって、
それって作業着を批判してるのか、と。
つまり、この女性チームの考え方は、
スーツの方がかっこいいよねー、
という考え方が原点にあるということ。
批判は出るものの、なんだかんだいっても
作業着よりスーツの方がいい、という
女性が多いのは事実。
批判を受けつつも発売された
スーツ型作業着が、結局は
売れ行き好調だという。
女性用も登場
なんと、女性用のスーツ型
作業着も登場していた。
女性が作業着を着ていることも
ちょくちょく見受けることは
確かにある。
だが、実際の作業現場で
女性がスーツ型作業着を
着ていることには違和感を感じる。
しかし、よく見ていると
キャッチコピーが少し
違うことに気づく。
男性用の場合、キャッチコピーは
「家で洗えるスーツ」
「作業現場のイメージを変える」
など、機能性を重視したものや
業界全体をターゲットにしている。
それに対して女性用のキャッチは
「作業現場でも、営業現場でも、
デートでも」となっている。
つまり、個人の需要を狙ったものに
なっている。
やや迷走している感は否めないが、
話題づくりには一役かっている。
ちょっと想像してみた
ビルの清掃員がスーツを着ている。
そんな風景を想像してみた。
はっきり言って違和感だらけ。
「ちゃんと清掃する気があんの?」
と思ってしまう。
そう思うと、賛否両論の
否の方に傾いてしまう。
面白いけど、売れないんじゃない?
という頭がよぎる。
しかし、今回のニュースでは
売れ行きが好調だという。
1ヶ月で500着が売れたという。
1着が約20,000円くらい。
総額で1,000万円。
確かに売れた方か。
しかし、500着で売れ行き好調
というニュースが出ることに
いささか違和感も感じる。
そして、買っている人が
どういう人か、という記事も出ていた。
大きく分けて2種類の属性が
あるとされている。
ひとつは作業現場メインで
接客場面も多い人。
そしてもうひとつは、
そもそも普段はスーツだ、という
人で、作業する機会もある人。
なるほど、ちょっと納得できる。
自分自身もスーツを着る機会が
多いが、何か作業をしようとすれば
ちょっと困ることが多い。
作業着を着るというまでではない、
軽作業がちょくちょくある場合には、
確かにスーツに見える作業着の方が
いいかもしれない。
そんなことを考えていると、
ちょっと欲しくなってきた。
話題をさらい、批判を浴び、
それでもよく考えれば「いいかも」
と思わせるような商品。
この感覚が、ヒット商品を
生み出すヒントになるような気がする。
さて、スーツ型作業着は
もっと広がるのだろうか。