あまり良いイメージがないリストラ。
それもそのはず、リストラをされた人の
悲惨な様子がドラマ化されたりなど、
他人事であったとしても可哀想な話だ。
実際のリストラ現場から
ある会社の人事担当者の話を聞いた。
リストラをする側の人間。
会社の会議で、リストラの対象と
なる人を決定するが、実際に対象者を
会議室に呼び出し、リストラ通告を行う。
述べ20人ほどのリストラを通告したらしいが、
その人の人生をぶち壊すような内容だし、
言われた側の顔は毎回悲痛な顔で、
忘れられないという。
そこまでしてでも行われたリストラ、
本当に必要だったのか。
企業がリストラを行うワケ
さて、そもそも企業が
リストラを行う理由は分かりますか?
企業業績が思わしくなく、
人件費の削減としてリストラされる、
ということはご存知だと思います。
でも、リストラや早期退職などをする時、
退職者に対して通常よりも高い退職金を
支払ったりするんです。
そうでもしないと、簡単に辞めて
もらえないからです。
辞めてもらう代金、とでもいうのでしょうか。
では、なぜリストラや早期退職の場合に
多額の退職金が発生するのにリストラを行うのか。
答えは簡単だけど非情で、
会社からすれば、お金を払ってでも
辞めて欲しいということ。
言い換えれば、リストラで発生する金額以上に、
辞めてもらうことのメリットがあるということ。
そんなことなら雇うなよ!と言いたくなるが、
その人が会社にとって利益になるかどうかは、
その人の力量もあるし、会社の事業計画にも関係してくる。
いくら有能な人材だったとしても、
業務上必要がなければ、
リストラの対象になる。
株主からすれば、ナイスジャッジ!
さて、ここで覚えて欲しいのは、
リストラの流れや理由ではない。
リストラを行うことで、会社の業績を回復させる
有効な手段になる、ということ。
そして、大規模なリストラをしますと発表した会社の
株価は、「ナイスジャッジ!」と言わんばかりに
上昇することが多い。
経営判断としては、必要な措置なんでしょう。
とっても冷たいように思えますけどね。
リストラは対岸の火事ではない
リストラが必要な時は会社によって
いつでもあり得るし、どれだけ頑張っていても、
あまり関係がない。
そして、
リストラを行なった会社を責めても、
どうしようもない。
リストラがあり得る会社を
選んだ自分の責任であり、
あなた1人ではどうしようもない、
会社全体の決定なのだから。
では、どうするべきだったのか。
自分のことは自分で守る、これに尽きる。
簡単に難しいことを言っているように思うが、
これが基本だと常々思ってます。