昨日のテレビを見ていたら、
−30度の極寒で6時間放置され、
凍結した人体が復活したという
話をやっていた。
−30度で凍結すれば、本来は凍死。
生命は維持できないとされている。
テレビでやっていた、復活したという人に
ついても、専門家でも説明できないと言っていた。
そういえば・・・と思ったのが
人体の冷凍保存。
映画などの世界ではよくある話だが、
人体を冷凍保存し、数百年後に
蘇るとかいう話。
現実世界でもそんな話があったなぁ・・・
ということで、人体の冷凍保存について
調べてみた。
アメリカやロシアでは現実に行われている
アメリカやロシアでは既に行われている。
学術的な正式名称は「コールドスリープ」。
サービス名称は「クライオニクス(人体冷凍保存)」。
ただし、冷凍保存されている人は
生きたままではない。
アメリカでも、生きたままの人体を冷凍
することは法律に違反する。
依頼主は、自分の死後に冷凍保存して欲しいと
生前に依頼するのだ。
凍らせたあとは?
冷凍保存を依頼する人は、
現在では開発されていない
未来のテクノロジーを期待している。
末期がんの治療であったり、
不治の病と称される治療技術の進歩。
自分の持つ病気の治療法が
発見されてから生き返らせて
欲しいと言っているらしい。
しかしながら、問題は病の治療ではなく、
蘇生自体が出来るかどうか。
今のところ、冷凍保存された人間が
蘇生された例はない。
そもそもの話だが、生きたままで
冷凍保存されていないので、
「解凍」するだけの問題ではない。
死んだ人間を生き返らせるという、
もはや人知を超えた技術が必要。
様々な方面から非難も
テクノロジーが進化し、
「生き返らせる」ことが出来るように
なることを前提での冷凍保存。
しかしながら、「生き返る」ことに対しての
批判があるのも事実。
人は人から生まれて死にゆくもの。
その自然の流れを崩してはいけない、と。
哲学的な批判だが、それ以外の批判も。
それは、将来生き返れる保証もないのに、
高額な費用を徴収して冷凍保存している、と。
老舗の冷凍保存してくれるところは、
20万ドルという費用がかかる。
ちなみに、脳だけの保存は9.5万ドル。
日本円で1ドル100円で計算しても
2000万円。安いのか高いのか、
比較検討もできない。
相続税で取り上げられるくらいなら・・・
と資産家は思うのだろうか。
一歩間違えば詐欺のようなもの。
「生き返る」技術が開発される前提と、
いい感じで「解凍」される前提。
どちらも実例はないし、将来可能と
なるかどうかも分からない。
それでも冷凍保存されたい人がいる
言い方は悪くなるが、
「この世に未練タラタラかよ!」
という思いもある。
しかし、とある記事には
2歳の少女が冷凍保存されている
というものがあった。
生まれながらの難病保持者で、
繰り返し行われた手術や治療もむなしく
この世を去った後に、冷凍保存された。
依頼者は両親。
娘にもう一度会える可能性がゼロでは
ないなら、それに賭けるとのこと。
身近で大切な人がこの世を去った時に、
多くの人が「もう一度会いたい」
「話をしたい」と思うはず。
その可能性があるのなら、
この選択肢もアリなのかなとも思う。
さて、皆さんはどうだろう。