除染費用に潜む影。いつの間にか徴収されている税金。

たびたびニュースで取り上げられる
「福島原発事故の後処理、除染に
群がる業者たち」。

そもそも、国の補助金に群がるのは
花の蜜に群がる蜂のように、
ごく自然なこと。

国も、馬にぶらさげた人参のごとく、
お金で釣って様々な募集を行う。

そして、除染に関してもそう。
「お金出すから除染してね」
なんとも当たり前のような気がする。

それではその闇についてを。

ニュースで取り沙汰される闇とは?

一言で言えば、「不正受給」だ。

除染に対して●●円の予算があるので、
その中で除染してね、という内容。

しかし、必要以上に経費がかかった「フリ」
をして、必要以上に補助金をむしり取る。

確かに悪いが、皆さんもこんな経験は
ないだろうか。

「学校で特別費の集金だって〜」
「えーそうなの?いくら?」
「2,000円だってさ。」
「2,000円ね、はい」

実際には1,000円の集金だった。
親から必要以上の金額をくすねて、
差額を自分のこずかいに。

あれ?皆さんやったよね?
私だけ?そんなはずないよね?

まぁ、こんなことは日常茶飯事。
ということで話を進めよう。

お金の出処が「税金」という
国民から集められたお金だから
大いに問題となるが、水増し請求などは
どこにでも存在する。

逆に言えば、水増しして請求する術を
知らない人は、ビジネスには向かない。

ちょっと言いすぎかもしれないが、
とにかく珍しい話ではない。

「闇」とまで言うが、
そこまで驚くような内容ではない。

問題は「程度」

200円の電車代を、もうひと駅前から
乗ったことにして、220円で請求しよう。

こんなことがあったとして、
誰も何も言わない。

ところが、
200万円の除染費用を、もう少し人員が
必要だったことにして300万円で請求しよう。

それはダメ!という人がでてくるが、
この金額でもそこまで目くじらを
立てられることはない。

だって、そのくらいを許してあげないと、
誰も除染なんてしたがらないので。

「時給800円で除染作業員募集!」
おそらく応募はない。

「時給1,200円で除染作業員募集!」
微妙。

「時給2,000円で除染作業員募集!」
少し応募があるかも。

それほど、みんなが嫌がる仕事。
多少は多めにお金を払ってもいいだろう。

ところが、図にのって
「時給5,000円で除染作業員募集!」
で人を集めました。なので、お金がかかりました。

そう言われると、いやいや、高いだろ!
ってなりますもんね。

程度の問題。

裏向きの闇

さて、この除染対策費用、前述した通り
税金で賄われている。

しかも、専用の税金で。それが「復興税」。
当時の野田内閣で決定され導入された。

所得税が10%税率で取られていれば、
12%になって2%上乗せされている。

この2%が復興税。勝手に徴収されている。
もちろん、今現在も。

20万円の総額を給与としてもらっている人は、
所得税として2万円が引かれる。
さらに、4,000円が毎月復興税として徴収されている。

法人からも徴収があったが、わずか2年間で終了。
では、個人からの徴収はいつまで?

2037年まで、実に25年間もの間、
復興税が強制的に引かれることが決まっている。

それだけではない。
住民税や県民税にも1,000円の負担がある。

国としての税収は、徴収を開始した年は
5,000億円超、2年目に至っては
1.2兆円もの金額にものぼる。

しかし、誰も文句を言わない。
なぜなら、「復興の手助け」という
大義名分があるから。

ここで「おかしいだろ!」という人は
政治家にはなれない。

私は政治家でもなんでもないので、
声を大にして言おう。
おかしいだろ!

復興の手助けをしたくないわけではない。
強制徴収って、どうなの?
個人からだけ25年ってどうなの?

そんな不満があるからこそ、
無理矢理徴収された税金の使い方で
ずさんな支払いがあれば、それは腹が立つ。

むしろ、不正してでももらう方が
いいのではないか、とまで思ってしまう。
・・・。いいえ、悪いことはしちゃいけません。

 

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