次々に企業買収を行う
ライザップグループ。
今度はスポーツ関連事業の
B&Dを買収した。
この買収に要した資金は、
わずかに1円。
さて、これはどういうことか。
ライザップグループの買収劇
印象に残るテレビCMで
認知度を大きく上げた
ライザップグループ。
最近では、様々な企業を
買収し、子会社化している。
有名所で言えば、ジーンズメイト。
関東を中心に100店舗以上を
展開するアパレルだった。
しかし、業績は振るわず
赤字が続いていた企業。
そんな企業をライザップグループが
買収したことで、赤字にも
かかわらず株価はうなぎのぼり。
市場でも大きな注目を集めた。
その他、撚糸企業も買収したり、
ウィンタースポーツ関連会社も
買収したり。
スポーツに特化したアパレル、
という企業体を目指している
様子を漂わせている。
他の買収企業では、女性用
体型補整下着の会社や、
インテリア雑貨や旅行用品の
小売り会社なども。
そして、女性向けの
衣料品ネット通販も買収。
アパレル関連ばかり。
これにはどんな思いがあるのか。
買収企業は赤字企業ばかり
ライザップの狙いは、
赤字決算の企業ばかり。
そして、買収後は
ほとんどの会社を黒字化してきた。
グループ内でのシナジー効果は
抜群だったと言えよう。
しかし、赤字企業の買収目的は
別にある、という記事も目にする。
1円買収の正体
それは、「のれん代」と呼ばれるもの。
簡単に説明すれば、買収した企業が
将来に渡って稼ぐであろう利益を
先に経費として計上、つまり
買収資金に充てる。
通常ならば資産1億円の企業も
10億円などの金額になって売買される。
ところが、赤字の会社であれば
将来稼ぐであろう利益はマイナス。
なので、必然的に買収金額は
最低金額の1円になるわけだ。
そして買収企業の抱える
負債は、子会社となっても
その会社の負債。ライザップ
グループの負債ではない。
まぁ、ちょっと分かりづらいので、
ここでの説明は以上にしておく。
ライザップグループはどこへ向かうのか
これについては、市場関係者の
噂ではユニクロの代わりとして
アパレル業界に籍を置くためとも言われる。
はたまた、一時的な決算書を
黒字として計上出来るから、
とも言われる。
真意は定かではないが、
買収劇はどんどん進む。
ベンチャー企業が短時間で
巨大化するためには、
避けては通れないM&A。
そのM&Aは、まだまだ続くのか。
そして、真の狙いは・・・
ライザップグループは
まだまだ話題に事欠かない。