土曜日のニュースで取り上げられた
大林組の談合疑惑。
真偽はまだ分からないが、
業界大手の不正疑惑は
とてつもなく大きな話題。
なので、さんざん報道されて
はいるが、大林組とはどんな
会社かも含めて、ここでも敢えて。
建設業のトップクラス
建設業界には、「ゼネコン」と
呼ばれる会社がいくつもある。
言葉の由来には諸説あるが、
建設業界において発注者から
直接受注し、全体の管理を
行う会社を指す。
そんなゼネコンの中でも
売上高が1兆円を超す会社を
「スーパーゼネコン」と呼び、
日本では5社の名前が挙がる。
鹿島建設、清水建設、
大林組、大成建設、竹中工務店。
この5社の中でもトップ3を
競い合う会社が、鹿島と
清水、そして大林組だ。
昨年の売上高では日本国内で
2位の売上となる大林組。
そんな会社の不正疑惑は、
建設業界全体に不穏な空気を漂わせる。
最近多い、大手の不祥事
電通の過労死問題に始まり、
日産の無資格検査員問題、
そして神戸製鋼のデータ改ざん。
東芝の利益水増し問題も
もちろん大手企業の不祥事だ。
今回も、建設業界の巨人の
ような会社にメスが入った。
大手ともなれば、叩けば
ホコリは出るだろうと思うが、
最近になって少し目立つ気が
するのはどうしてだろうか。
連日のように大手企業の
不祥事が続くので、少し
変わったサービスも登場している。
企業の名前は伏せておくが、
サービス内容を簡単に言えば
謝罪会見の研修。
実際の新聞記者や報道カメラマン
などを同席させ、実際の謝罪会見
さながらを演出。
コメントやお辞儀の深さなどを
チェックし、一般消費者からの
印象が少しでも悪くならない
ような謝罪会見をすることが目的。
約半日の研修で、なんと費用は
50万円〜90万円。
価格の幅は、報道カメラマンや
新聞記者などの人数で異なる。
大林組のリニア受注
少し話を戻そう。
大林組は様々な案件を抱えているが、
その一つにリニア関連の受注がある。
その受注に談合があったとされて
おり、東京地検特捜部が捜査に
乗り出したという。
リニア関連の受注ともなれば、
大林組の単独での受注ではない。
ジョイントベンチャー(JV)と
呼ばれる企業共同体での受注が
ほとんどで、今回の疑惑案件も
企業共同体での受注だった。
なぜ大林組だけが
強制捜査に踏み切られたのだろうか。
それとも、今から芋づる式に
次々と捜査される企業が
出てくるのか。
今回の案件も、何か裏がありそうだが。
このブログを書いているのは
日曜日の晩。
月曜日の大林組の株価は
暴落するのだろうか。