コンビニやスーパーで
お握りを買ったことが
ある人はほとんどではないか。
そのお握りが、小さくなるかも、
という話。
原因は、米の価格の上昇。
といっても、我々消費者が
買う米ではない。
さて、どんな米の話で
原因は何なのかを探る。
業務用米と一般用米は違う
我々消費者が通常スーパーなどで
購入する米は、一般用のお米。
5kgや10kgで購入し、
自宅で少しずつ消費する。
様々な種類があり、
美味しさを競っているものや
無農薬を謳う米もある。
しかし、今回の米価格上昇は
一般米の話ではなく、業務用米。
それは、スーパーやコンビニで
販売されているお握りや弁当に
使用されるもの。
もう少し突っ込めば、飲食店
などでも提供される米だ。
美味しさの追求よりも、
不味くなければそれでよく、
それでいて大量の供給が必要な米。
その供給量が年々減少しており、
需要に対して供給が追いつかず、
値段が上がっているという。
供給が減少した理由とは?
ズバリ、原因は農家の減少である。
問題は、なぜ農家が減少したのかだ。
ぶっちゃけて言えば、
農家として米を作ることに
旨味がなくなったから。
別の言い方をすれば、
儲からなくなったから。
今までは儲かっていた。
しかし、それは米の販売利益
ではなく、国からの補助金だった。
その補助金が打ち切られ、
とても米の販売だけでは
やっていけなくなり、廃業。
もしくは、補助金が出る
飼料用米の生産に転向し、
業務用米の生産からは撤退した、
などが主な理由。
業務用米の価格はここ数年上昇
供給が減少すれば、当然ながら
価格は上昇する。
今までは米の問屋の利益が
圧迫されるだけで済んでいた。
ところがそれも限界に来ており、
とうとう消費者への価格転嫁にまで
及びそうなところまできている。
実際に、すき家では特盛り牛丼を
50円値上げする。
サトウのごはんも、6%程度の
値上げに踏み切るという。
お握りは100円のイメージが強く、
少し値上げすれば売上は極端に
落ち込むらしく、簡単には
値上げできない。
となれば、米の量を減らし、
原価を下げることで価格を
維持するしか無い。
そんな流れで、お握りが
小さくなる、というわけだ。
消費者の思い知らないところで
米の量が減っていくだろう。
米の値段が上がるか、
米の量が少なくなるか。
どちらにしても、
覚悟をしておかなければならない。