みんな知っている企業のロッテ。
CMもやっているし、スーパーに行っても
ロッテの商品は山ほどならべられている。
プロ野球の球団「千葉ロッテマリーンズ」
もあるので、知名度はかなり高い。
上場してなかったのか!というくらいの
有名な企業。
今まで上場していなかった企業が、
なぜ上場を検討しているのか。
日本と韓国にまたがる大企業
日本ロッテの売上は、約3,000億円(同社HPより)。
しかし、ロッテは日本だけではない。
韓国でも事業を展開しており、
韓国での売上の方がはるかに大きく、
その額は6兆円にものぼる。
そもそもの企業の成り立ちは、
創業者の重光氏(在日韓国人)が
日本国内で創業して成功し、
その資金を元手に本国(韓国)でも事業を
展開し、大成功を収めた。
韓国では、高級ホテルやテーマパークなども
運営する、多角化の巨大企業。
韓国人で「ロッテ」を知らない人はいない。
ちなみに、韓国国内で5番目に大きい企業らしい。
今でも続いている、お家騒動
ロッテは上場していないこともあり、
創業一家の力が強い。
創業者の長男と次男が、それぞれ
日本と韓国を統括していた。
しかし、創業者が高齢のため、
会社から解雇されたのだ。
会社の決定は取締役会での決定で、
それに腹を立てた創業者が長男とともに
本社に乗り込み、取締役全員の解雇を
通達した。
取締役のみなさんは、法の沿った手続きではない
として、創業者の代表権を剥奪した。
泥仕合の最中、韓国の検察が捜査に入り、
逮捕者まででることになった。
こうした一連の流れが報道され、今も
収束していない。長男と次男による
ロッテグループの経営権を巡る争いは続く。
上場を検討する理由は、企業の透明化
韓国の検察が入った理由は、ロッテグループ企業による
創業者一家への便宜。
まぁ、簡単に言えば会社で儲かったお金を
創業者が不当にポケットに入れていたのでは
ないかということ。
創業者の力が強ければそんなことも
出来るわけだが、会社として経営している以上は
株主や従業員に対しての利益配分を
行わないといけない。
企業としての決算や株主構成などが、
上場することで公表することになり、
企業経営が見える化することになる。
どうやら、そこが目的の様子。
創業者はいつまでも私的に企業を使っちゃ
ダメですよ、ということなのだろう。
上場すると、どんな影響が出るか
新規上場とはいえ、規模は大きなものとなる。
東証1部への上場になることはほぼ間違い
なさそうだが、他への影響はどうだろうか。
売上などは順調に伸びているようなので、
純粋に成長企業への投資と思えば、悪くない。
ただし、気になるのは株主構成。
現在はまだ未上場のため、公表されていない。
仮に、筆頭株主が韓国ロッテ企業の場合、
韓国の事業に集中するために日本ロッテ株を
手放す可能性もある。
または、創業者が筆頭株主の場合には、
経営陣との泥仕合が悪化し、経営に
ダメージを与えることも考えられる。
株主構成については現段階では分からないが、
新規上場することになれば、注目すべき
ポイントになるだろう。
どうなるかはおいておいて、
私はロッテのビックリマンチョコで育った。
頑張って欲しい。