新紙幣が発表。流通開始は5年後。なぜ?なんのために?

日本政府より新紙幣の発表があった。
5年後の流通開始で、まだ先だが
イラスト等が発表された。

新元号の発表に合わせて?と
憶測もあるようだが、その真意は?

新紙幣は3種類

今回刷新される予定の紙幣は、
1万円、五千円、千円。

2000円札はどうした!?と
思う方もいるだろう。

そもそも、新紙幣の発行は
20年に一度行われることに
なっているらしい。

そして、今から5年後がその
節目となる20年なんだとか。

そして、その目的は偽造防止の
技術を入れるため。

確かに様々な技術が進歩し、
偽造のリスクが高まる。

最新の技術を用いることで、
偽造のリスクを減らすことが
目的なんだとか。

それなら2000円札はなぜ除外
されたのだろうか。

一説によれば、2000円札は
他の紙幣ほど流通しておらず、
偽造のリスクが極端に低いかららしい。

確かに、2000円札にお目にかかる
機会は、最近ではほとんどない。

ただ、沖縄に行けば普通に流通
しているとの話もある。

沖縄サミットを記念して発行された
券面らしいので、なるほど納得できる。

新紙幣の人物は?

これも既に大きなニュースに
なっているので、ご存知の
人も多いだろう。

1万円札には、渋沢栄一。
5千円札には、津田梅子。
千円札には、北里柴三郎。

さて、この3人、何をした人なのか
分かる人はいるだろうか。

まぁ、それなりに有名人なわけで
選定されている。

特に経済の面から考えると、
渋沢栄一などは偉人中の偉人。

資本主義の父とか呼ばれていたなど
と、学校の教科書に出てくる人。

簡単に言ってしまえば、やり手の
実業家、という感じ。

日本で株式会社の風潮を広めたのも
渋沢栄一であったと言われている。

様々な会社の設立に関わり、その数は
500を超えるとされている。

当時、同じようなやり手の実業家は
何人かいた。

それなのに、渋沢栄一が紙幣に
選ばれたのは、他の実業家とは
少し違う部分があったからだ。

当時のやり手実業家は、今の「三井」
「住友」などの名前を残す財閥の
創始者たち。

彼らは、渋沢と同じく数々の
企業を設立していったが、
その収益は創始者一族に
帰属するようになっていた。

当たり前だが、自分の作った会社の
利益は、自分がもらっていた。

しかし、渋沢栄一は少し違っていた。
会社を設立しても、その会社の
株を多く持つことをしなかった。

そのため、三井財閥や住友財閥は
あっても、渋沢財閥がない。

作って、軌道に乗せると、
あとは頑張ってねと距離を置く。

日本の経済を憂いてのことなのか、
金銭に執着がなかっただけなのか。

まぁ、結果は日本経済の礎を
築いた偉人となったわけである。

新紙幣で特需企業も

新紙幣が発表されたことで、
関連企業の株価も賑わった。

紙幣識別機や硬貨計数機を
製造する日本金銭機械。

硬貨・紙幣処理機で国内シェア5割の
現金処理機大手グローリー。

現金自動預払機(ATM)を手掛ける
沖電気工業。

貨幣処理機大手のムサシや
高見沢サイバネティックス。

ATM用の紙幣鑑別センサーの
ユビテックなども買われる。

まぁ、一般的に馴染みのない
企業名ばかりが並ぶが、この
業界では錚々たる顔ぶれ。

この企業名を知っておけば、
5年後以前の需要はある程度
見えるので、どこかで買っても
いいかも。

しかし、忘れてはいけないのは
キャッシュレス化の流れ。

いくら新紙幣が発行されるから
と言っても、キャッシュレス化が
進めば需要は減る。

さて、あなたの投資判断なら
どうする?
もちろん、自己責任で。

 

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