アマゾンが有機食品小売大手の
ホールフーズ・マーケットを買収。
今月16日に報じられたニュース。
いよいよ本格化するネット王者の戦略。
その相手となる小売王者のウォルマートは、
ネット中堅のジェットドットコムを買収している。
ネットがリアルに、そしてリアルがネットに。
真の王者が決まるのか。
いよいよ直接対決!
今までは、リアルの世界では
絶対的な王者として君臨していた
ウォルマート。
そこにインターネットの世界が生まれ、
新世界の絶対王者として君臨したアマゾン。
互いにそれぞれの世界で君臨し、
対象とする顧客は一般消費者と
かぶってはいた。
しかし、それぞれ固有の顧客で、
直接対決とまではいかなかった。
ここにきて、リアルの王者がネット企業を
買収することで、ネットの世界へ進出。
新興世界への侵攻を開始した。
そして遅れること数ヶ月、
今度はネットの王者がリアル企業を買収。
リアル世界への侵攻を開始する。
互いの不足していた武器を持ち、
それぞれの元から持っている
ものを最大限活用して、直接対決が始まる。
両者とも、やる気充分
詳細は割愛するが、互いを
意識しまくっていることは確かな様子。
そして、互いの動向を注視しており、
侵攻も前々より練られていた戦略だろう。
今回のアマゾンの買収についても、
ウォルマート側は「方針は変わらず、
攻勢を続ける」と答えている。
それぞれの分野で、おそらく
世界一の規模同士の対決。
ゴジラVSモスラ。
エイリアンVSプレデター。
たけしVSさんま。
まぁとにかく、世界が注目する
戦いの火蓋が切って落とされた。
日本への影響は?
世界王者対決の影響はいずれ
日本にもやってくる。
すぐではない。
半年後なのか、1年後なのか、
それとも5年後なのか。
しかし、必ずやってくる。
特にアマゾンを利用している
消費者は日本にも多く存在する。
どんな影響があるのかは、未だ想像の
域を出ない。
アメリカでの直接対決の様子を注視し、
互いの一手が有効打になり得るものなら、
その一手が日本にもすぐさまやってくる。
例えば、アマゾンがレジのない実店舗を
計画しているという話がある。
ネット上の売買システムとAIなどを
連動させれば、困難な話ではない。
実現すれば、それが日本へやってくる。
日本のレジは廃れ、レジ販売会社が
必要なくなる。
レジ打ちのアルバイト・パートの
需要が無くなり、雇用が減る。
オムニチャネル戦略
ネットでもリアルでも、消費者は
好きな場所で好きな購入方法を選び、
都合のいい受け取り方を選択出来る。
簡単に言えば、
「いつでもどこでもお買い物」だ。
日本国内でも様々な企業が
オムニチャネル戦略を推進している。
例えば、セブンイレブン。
山ほどあるコンビニで様々な
サービスの提供はもちろんだが、
ネット注文も出来て、受け取りを
実店舗で行うという手法を実践中。
もちろん、実店舗で注文・支払いを終えて
自宅で配送を待つなども出来る。
別の言い方もある。
O2O(オーツーオー)。
オンライン to オフライン。
ネットで注文や検索をして、
実物を確認しにリアル店舗へ。
どちらにしても、ウォルマートと
アマゾンが進めている戦略に、
国内でセブン&アイが先手を打っている。
資本力ではアメリカ企業の方が強い。
果たして、どのような戦いが繰り広げ
られるのか。
消費者に直接影響を与える両者の動向には
気をつけて見ておきたい。