ネットスーパーと呼ばれる
サービスを利用したことが
あるだろうか。
すでに国内でも国内大手の
スーパーが展開しているが、
そこにAmazonが参入。
ネットスーパーとは
その名の通り、スーパーマーケットの
ネット版。
スーパーで買い物をする内容を、
ネットで注文して配送してくれる
というもの。
外出することなく、自宅に
いながらスーパーで売られている
ものを購入することができる。
日用品はどこのネットでも
購入が可能だが、スーパーの
場合は生鮮食品がメイン。
魚や野菜など、日持ちのしない
その日に店頭に並ぶようなものも
ネット注文で届けてくれる。
真新しい印象はないが、生鮮食品と
いうだけで販売しているネット
事業者も少なかった。
少ないと言っても、やっていない
わけではない。
すでに展開している企業もいくつか
あり、サービス利用者も多い。
そんな中で、Amazonが参入という
ニュースが、とうとうきたか、
というイメージだろう。
大手で言えば、イオンやイトーヨーカドー、
ダイエーなどがすでに行っており、
地方のスーパー大手も展開している。
今回は、Amazonと提携したのは
ライフというスーパー。
都心部の方にはおなじみのスーパーで、
店舗数は約260〜270くらい。
スーパー業界では中堅という
イメージだが、なぜAmazonは
提携先にライフを選んだのだろうか。
スーパーとネット企業
スーパーは、すでに独自で
ネット配送を行っているところ
が多い。
今回Amazonと提携したライフも、
実はすでに自分たちでネットスーパー
を展開していた。
それにもかかわらず、Amazonと
提携したのには、どんな理由が
あるのだろうか。
他の事例も見てみると、ネットスーパー
の分野では、楽天と西友がすでに
展開を行っている。
この提携には、背景に小売最大手の
アメリカウォルマートの影が。
もともと、西友はウォルマートの
資本を受け入れ、ウォルマート傘下の
企業となっていた。
ウォルマートによる西友株の売却が
報じられたことがあったが、現在は
何事もなくウォルマート傘下のまま。
楽天は、小売最大手との提携で
国内のネットスーパー事業の
主導権を握りにいった感じだろう。
この流れを受けて、各スーパーの
利用者が減少。
既存のスーパーは、楽天西友連合に
対する戦略を練っていく必要があった。
ライフの立場では、自社独自の
ネットスーパーでは限界があり、
これ以上のネットスーパー拡販は
困難という判断なのだろうか。
一方のAmazonは、国内のスーパーで
あればどこでも良かった。
だが、国内の大手スーパーは
Amazonと手を組むという路線では
なく、独自路線を貫いていた。
そんな中で、独自路線に限界を
感じていたライフとの思いが
合致し、提携に至った、という
ところだろう。
ネットスーパー本格化?
今までも展開されている
ネットスーパー事業。
ここに、世界的に知名度も高く
利用者数も多いAmazonが参入。
これにより、ネットスーパーという
業種には新たな展開があるかも。
Amazonでなんでも購入しているという
方もすでに多く存在し、Amazonプライム
という有料会員も多い。
Amazonでも楽天でも、すでに
ネットの何かしらを利用している
方にとっては、利便性が高まる。
実店舗へ出向く必要がなくなる
ことで、ネット事業者、そして
スーパーの両方にビジネスモデルの
変換が求められそう。
「実店舗がいらなくなる」
そんな極端なことが書かれている
記事も目にするが、可能性はある。
ネットスーパーが当たり前になって
くれば、物流倉庫だけで良くなり
実店舗は必要なくなる。
逆に、実店舗を保有することが
企業にとっての足かせになってくる。
もともとそんな流れだったが、
Amazonの参入で流れに拍車が
かかることに。
ビジネスモデル変革をイメージして、
次に儲かる業種を考えることが
重要だろう。