明暗を分けた決算発表。日本を代表する2社の行く末は?

決算発表が続く。

3月末の決算の会社は、
5月が発表のピークを迎えている。

様々な企業が決算発表を行っているが、
日本を代表する2社の決算発表の内容をみてみよう。

その2社とは、トヨタ自動車とソフトバンクグループ。

まずはソフトバンクグループ

言わずと知れた、通信大手。
「孫正義」の名前は、パソコンで普通に
変換で出てくるくらい有名。

さて、その決算の内容だが、特筆すべきは
利益の大きさ。

1兆4263億円の利益で、前期比3倍にもなるという。
日本で1兆円を超える利益を出しているのは、
今まではトヨタ自動車だけだった。

保有株の売却益が大きく寄与した。
もちろん本業も順調に伸びている。

孫社長の決算発表の様子も様々なメディアに
取り上げられており、終始笑顔の内容だった。

来期の予想は具体的に公表していないが、
本業は順調に伸びているので、来期は
確実に上回るとの見解をだしている。

また、利益が国内最大のトヨタ自動車を例に出し、
「1兆円超の利益を、トヨタは創業から67年かかった。
ソフトバンクは36年でできた」と自慢げに語ったという。

株価は、最近の全体の株高にならって
既に上昇をし始めている。

決算発表は前日の株式相場が終了した
15時以降のもの。
この決算の内容をどうとらえるのか。
今日の株価の動きにご注目。

もう一つの代表格、トヨタ自動車

こちらも、言わずと知れた大企業。
世界的な自動車メーカー。

売上・利益ともに日本のトップに君臨する。
そんなトヨタの決算発表は、ソフトバンクとは
対象的な内容となった。

減収減益。
つまり、前期に比べて売上も利益も減った内容。
今までが順調に成長していただけに、市場の受ける
印象も大きい様子。

内容に関しては、売上の落ち込みは
前期比で2.8%減の27兆6000億円。
営業利益は30.1%減の1兆9943億円。

そして、来期の予想を発表。
売上は前期比で0.4%減。
利益は19.8%減。

つまり、2期連続の減収減益を
見込んでいるということ。

個人的には、そこまで?と思う内容だが、
おそらくは低めに予想しておいて、
上方修正していこうという狙いなのかなと思う。

しかし、トヨタの大きな減益要因である「為替」は、
なんとも予想が困難なもの。

円高に振れれば、一気に収益悪化へとつながる。
特にこのトヨタ自動車に関しては、
円高に1円動けば、減る利益は400億円といわれている。

利益が出た年は1ドル120円程度だったとすれば、
1ドル105円程度で推移した年になれば、
売上などが変わらなくてもマイナス6000億円となる。

企業価値としては?

投資対象として、冷酷な目線でみてみよう。
売上はでかいが、成長が止まった企業。
為替変動で利益が大きく上下する会社。

そして、国内外の企業が順調に成長しており、
話題性抜群の会社。もちろん、為替リスクもあるが
それほど大きくはない。

しかし、どちらの企業が投資対象として
みやすいか、好まれるかは市場の動きをみてから。

どちらも超のつく優良企業なだけに、
動向自体は知っておこう。

 

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