「インフォテリア(3853)」という会社は
ご存知だろうか。
何かと話題になる会社ではあるが、
13日に中間決算発表が行われた。
一言で言えば「すごくいい」内容の
決算発表だったにもかかわらず
株価は急落。
急落の理由と、どんな会社なのかを
知っておこう。
どんな会社?
一言で言えば、システム会社。
代表的なシステムはいくつかあり、
パッケージ販売している。
パッケージ販売とは、顧客の要望に
応じてオーダーメイドでシステムを
構築するのではなく、
ある程度までは決まったシステムで、
企業によっては少しの修正だけで
自社システムとして活用することが
できるというもの。
オーダーメイドよりも安価にシステム
導入が可能で、それでいて自社独自の
システムとして利用することができる。
システム販売が好調のようで、
決算の内容は前期比で約2倍の
成長を見せている。
他にIT製品やITコンサル事業も
行っているが、投資家として
抑えておきたいのは、なんといっても
次のキーワードである。
「IoT関連銘柄」
「AI関連銘柄」
「仮想通貨関連銘柄」
時代を代表するような
最新のキーワードであるが、
それらすべてが当てはまる会社。
IoTとして活用出来る製品やシステムの販売、
それにAIの機能を搭載。
仮想通貨に関しては、その仕組みの
大元となるブロックチェーンを提供。
ブロックチェーンを活用した
コンサルまで手がける、まさに
仮想通貨を意識した業務。
最近流行り?の、仮想通貨での
資金調達ICO(イニシャル・コイン・オファリング)
にも深く関わっている。
どの程度の規模の会社か
昨年度の売上実績は16.2億円。
そして、今期の予想は26億円。
その進捗として発表された中間決算での
売上は、14.7億円。
半期で50%以上の進捗ということで、
好調な感じ。
従業員数は112名。
要は、そこまでの大企業では
ないということ。
上場している市場は東証マザーズで、
株価の乱高下は日常茶飯事。
マザーズ市場では特有の動きだが、
規模が小さい分、発行されている
株式総数が少なく、ちょっとでも
買い注文もしくは売り注文が殺到すれば
すぐに大きな価格変動を起こす。
そしてこの会社に関しては、
今をときめく事業内容なので
期待値が高い。
PERで70倍を超えるなど、
割高とされるような数字に
なっている。
注目されては急騰し、
不安材料が出ては急落。
そして、今回の決算発表は・・・
決算発表はきっかけ
元々期待値の高かった会社。
前年同期で倍以上の売上を
叩き出したものの、市場の評価としては
物足りないという感じ。
つまり、もっと高い進捗があるだろう、
もっと売上が上がっているだろう、と
思われていたということ。
13時の決算発表時点で、1,300円台の
株価は一気に1,000円まで急落。
しかし、その後すぐに1,300円台まで
値段を戻すが、ジリジリと下げて
結局は1,150円ほど。
システム取引の影響ではないかと
言われたりするが、この乱高下は
確かに怖い。
まぁ、そんなことがある銘柄だと
思っておけばいいだろう。
今をときめく事業が次々に成功して
いけば、もっと名前を耳にすることは
多くなるはずだ。
頭の片隅に覚えておこう。