皆様、イカはお好きですか?
私は、イカのバター焼きが好き。
それ以外にも、煮物や刺し身など、
幅広く調理でき、食事を楽しませてくれる。
そんなイカ、今までは安価に手に入ることで
食卓にもよく登場していた。
そんなイカが、2年ほど前の価格に比べて
約3倍にもなっているという。
イカの価格高騰は漁獲量の減少
単純な話だが、イカが獲れなくなっている。
原因は様々なことが言われている。
海洋生態の変化だとか、
産卵地の変化に伴う漁業場の変化だとか。
はっきりとした理由は未だ不明だが、
漁獲量が激減していることは変わりない。
業者などへの卸価格が、1パイ100円程度が
300円程度になっているという。
それでも好きな人は買うのだろうが、
大衆の味方のイカが、高級食材の
仲間入りを果たそうとしている。
そんな現状に待ったをかける方法が
いくつか模索されているという。
AIを活用した漁業の探索
今までは、漁師の経験を頼りに
漁場を決めていた。
ここらへんに群れがいるはず!と、
知らない人間が聞けば、ギャンブルじゃん、
と思ってしまいそうな方法。
それを、今までのデータを元に様々な
解析を行い、群れがいる確率が高い
ポイントを算出してくれるAI。
これで、経験が浅い漁師も
イカの群れを探しやすくして、
全体的な漁獲量をあげようという試み。
京都大学やJAMSTEC=海洋研究開発機構
などが実用化に向けて動き出した。
ただし、データ取得からのスタートなので、
実用化には5年後を見込んでいるという。
スルメイカの代わりのイカ
イカ市場の大半を占めるのが「スルメイカ」。
そのスルメイカが不漁になっているので、
他のイカを獲ろうという作戦。
そして注目されているのが「トビイカ」。
その名の通り、空中を「飛ぶ」イカ。
一説によれば、20〜50mも飛ぶのだとか。
飛び方もカッコイイらしいので、
ご興味のある人は検索でもしてみよう。
そのトビイカ、スルメイカほど美味しくは
ないが、加工するのであれば
スルメイカとそう変わらない。
しかし、トビイカは生息地があまり解明されて
いないらしく、どこに大量にいるのかが
分かっていないとのこと。
今後は、トビイカの生息地を突き止め、
平均的に漁獲することが課題となる。
イカ関連企業を探してみた
イカに限定した企業は探せなかったが、
やはりイカといえば酒のツマミとのことで、
「なとり(2922)」が思い浮かぶ。
ただ、珍味製品を製造している企業で、
イカ製品はあくまでその中のひとつ。
業績への影響は軽微なものになりそう。
やはり、一番の心配は食卓に
並ばなくなることだろう。