宅配大手ヤマトHDの行く末は?営業赤字100億円

宅配大手ヤマトHDの4〜6月期の
決算発表が行われた。

前年同期は74億円の黒字だったが、
今年は100億円の赤字。

未払い残業分の支払いで
赤字になったという。

9月の運賃値上げも表明している
が、今後の行く末は?

未払い残業の支払い総額

一旦は2017年3月期で190億円を
計上している。

しかし、追加調査で今年6月に
40億円、さらなる追加調査で
12億円と、次々に計上される。

これで、未払い残業分の支払い総額は
合計で242億円となった。

昨年3月の決算では経常利益は348億円。
その中の242億円という数字は、
決して小さくはない。

そして、これで未払金の支払いが
収束するのかという不安もある。

今年9月からの運賃値上げ

ヤマトHDは、既に今年9月からの
運賃値上げを決定している。

採算性の悪いAmazonとの交渉は
続いており、即日配送からの
撤退は決定している。

企業戦略としては、不採算部門の
撤退や改善など、利益改善のための
様々な動きを行っている。

それが理由なのか、未払い残業分を
次々に公表し、支払いを行っても
株価は大きく下げていない。

ここ1〜2年の株価は、2,200円から
2,600円の間を行ったり来たり。

正直なところ、この株価の動きには
とても不思議に感じている。

素人目には経営環境は厳しそう

通販の拡大で物量は増える一方で、
採算性はあまり良くない。

値上げすれば採算性は向上するが、
そのままシェアを維持出来るのか
と言えば、そこは未知なる部分。

個人的に考えて、何かを送ろうと
思った時にやはり安い方に依頼する。

確かに利便性も考えるが、
それは金額が同程度の場合。

多少の差であれば、少し高くても
利便性の高い方で依頼することは
あるが、今までがそうだった。

ヤマトHDはそれよりもさらに
運賃の引き上げを行う。

顧客離れがどの程度進むかに
もよるが、売上ダウンは必至。

ちょっと聞いた話だが・・・

ある宅配現場の人から、
たまたま偶然だが話を聞いた。

朝は6時から出社し、荷物を乗せる。
配送が終わり、書類の整理を行い、
帰宅するのは夜の10時を余裕で回る。

その方は正社員ではないので、
配送した荷物の個数で報酬が決定し、
1日の配送個数は100前後だという。

1個の配送報酬は120円程度。
100個配送出来て12,000円。

そこから、ガソリン代などは
引かれるというので、実際には
1万円程度の日給。

拘束時間が15時間を超え、
日給1万円。時給計算すると666円。

宅配で不在の場合には、当然ながら
配送完了しないので、無駄足となる。

心の中で「チッ」と舌打ちしつつも、
次の配送先に急いで向かう。

配送先によっては、暖かい笑顔で迎えて
くれて、お茶やお菓子までくれる人も
いるが、そんなにゆっくりしてはいられない。

せっかくの好意もそこそこで切り上げ、
次々に配送に回らなければならない。

聞けば聞くほど大変な仕事で、
私には無理だなーとつくづく感じる。

そんな現場を抱えるヤマトHD含む
配送大手は、人手不足に悩む。

宅配BOXなるものがニュースにも
なったりするが、浸透するかどうかは
今からの話。

そういう話を聞くと、宅配業界は
大丈夫なの?と思わざるをえない。

ヤマトHDの株価は

上述もしたが、ヤマトHDの株価は
大きく下げてはいない。
まぁ、下がってはいるが。

市場は、ヤマトHDの採算性が
向上すると見ているのだろうか。

確かに、圧倒的なシェアを持っているので、
採算性さえ向上すれば、多少の取り扱い
物量が低下しても収益は改善する。

なるほど、そういう見方をすれば
悪くはないのか・・・

投資先としてヤマトHDを見るのが
とても難しいと思ってしまう。

佐川も既に上場申請を行っており、
9月頃に上場するのではとの観測もある。

宅配業、まだまだ混乱は続く。

 

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